ウェイトリフティングを行う際の足首の重要性について
タイトルにあるように、「ウェィトリフティングと足首」なのですが・・・・
「足首」?
バーベルを頭上に勢いよく持ち上げる競技と足首と何が関係あるのか?
なんて思われる方も多いと思います。
まず、ウェィトリフティングにもいくつか種目があります。
その中で最も基本的な種目は「クリーン」と言われる種目です。
そして、ここで言いたいのは、これらの種目を行うときに一つテストをしてから行なってもらいたいということなんです。
どんなテストかというと「足首の柔軟性テスト」です。
「足首の柔軟性テスト」
なぜウェイトリフティングを行うのに足首の柔軟性が必要なのかというと、足首の背屈・・・
つまり足首の甲側にどれくらい曲げることができるのか?のテストです。
この可動域が狭いとどうなるのか?
スクワットのように膝を曲げて行ったときに、足首が固くてすぐにかかとが浮いてしまう方がいます。
当然膝はあまり前に出ることができなくなり結果股関節や、背骨をその分より、屈曲させなければならなくなってしまいます。
すると一瞬で重量物を持ち上げる種目なので、ゆっくりと挙上するスクワットと比べても身体に対する負荷は、このような爆発的エクササイズの方が強くなります。
ただでさえ身体に対する負荷が強い性格を持つ種目なのに、さらにどこかの関節可動域が狭く、他の関節でそれをカバーするとなると負荷がかかる場所に過剰により強い負荷がかかってしまうのです。
実際、足首の関節可動域が十分でないと、普通のスクワットなどでも脊椎にかかる剪断力が増大し脊椎にかかる圧縮力が体重の6〜10倍に増大すると言われています。
また、スクワット中に脊椎の屈曲角度が大きくなると、腰部と椎間板にかかる圧縮力と剪断力は3100Nから、7340Nに直線的に増加します。
ただのスクワットでさえこれですから、さらに勢いがつくウェィトリフティング系の種目ではさらに強い負荷がかかると想像できます。
どんなテストをしてもらいたいのか?
では、どんなテストをしてもらいたいのかというと簡単です。
壁に向かって少しだけ離れて足を置き、そのまま壁に向かって足首を曲げ、膝を近づけていきます。
このときに膝が壁にギリギリつく時の、足と壁の距離がどれくらいなのか?をテストします。
このときにの注意点は、土踏まずが潰れないように足はまっすぐをキープするようにしましょう。
このときの壁とつま先の距離は10.75cmであると言われています。
(NSCA 2019年 5月号より)
これより、距離の狭い方は、背骨にかなり負担がかかる可能性が高いです。
そこでまず足首の背屈方向へのストレッチを重点的に行い、足首の柔軟性を向上させてからクリー系エクササイズを実施するようにしましょう(^^)
今回はクリーン系エクササイズついて様々な事をご紹介させていただきました。
よろしければクリーンの導入にぜひお役立てください!!
ではでは!!!