脂肪の「分解」のプロセスとは?
皆さんこんにちは!
パーソナルトレーナーの野上です。
今回の記事は「脂肪の「分解」と脂肪の「消費」のプロセス」についてお話ししたいと思います。
今回の記事はちょっと難しいですが、色々よろしくお願いします!
脂肪が燃える?
脂肪がよく「燃焼」される・・・いわゆる「脂肪が燃える」という言葉を皆さん聞いたことが一度位あると思うのですが、ちょっと不思議に思いませんか?
だって「燃える」ですよ?
燃えるということは正確に言えば、脂肪が発火に伴い気化する事を言います!
・・・そんなバカな・・・・。
身体が発火したら、燃えて大変なことになっちゃいますよね?
もちろんこれは、例え話の世界です。
正確な表現?でいえば、脂肪は「溶ける」が正解だと思っています。
溶けるとは、これも正確にいえば「溶解」することです。
これは固体が液体になっていくというか、液体と混じって同化する事を言います。
そして脂肪は何に溶けていくかというと、もちろん「血液」に溶けて行きながら無くなって行くものです。
ただしただ血液中に溶けて行っただけでは、脂肪がなくなったとは言えません。
どこかでそれが消費されて始めて無くなったと言えるのです。
つまり脂肪がなくなるプロセスというのは2段階あって、体脂肪が血液中に溶け出すプロセスと、その血液中の脂肪がどこかで消費されるプロセスがある事を覚えていただければと思います。
「体脂肪の分解」
まず脂肪が溶け出すプロセスの初期段階です。
「体脂肪の分解」という作業があります。
これを命じているのは、とあるホルモンです。
これを「グルカゴン」と言います。
「インスリン」という血中内の脂肪を体脂肪に取り込むホルモンは有名ですが、このグルカゴンはインスリンとは真逆の作用をするホルモンなんです。
このグルカゴンというホルモンは、血糖値が低くなると脾臓から分泌されます。
血糖値が下がるといういうことは、体内でエネルギーが枯渇し始めた証拠であり、そうなると体脂肪を分解してエネルギーに変えようと身体が反応するのです。
インスリンが血糖値が高くなった時に分泌されるのと、まさに逆の働きをします。
「グルカゴン」
ここからさらにちょっと難しい内容になりますσ(^_^;)
ちょっと覚悟しておいてくださいm(__)m
まず体脂肪を分解するのは、ホルモン感受性リパーゼ(HSL)という酵素です。
あれ?「グルカゴン」は?という声が聞こえてきそうですが・・・(^^;
あわてないで下さい(^ ^)
脂肪細胞は、普段「ペリリピン」という物が取り囲み、HSLの接近をブロックしています。
そこへ「体脂肪を分解せよ!」というシグナルが伝わると、ペリリピンはブロックを解きHSLを助けて脂肪細胞を分解します!
この「体脂肪を分解せよ」という信号を伝えるのが「グルカゴン」です!
もう一度・・・(難しいですよね(^^; )
- 脂肪細胞を分解するのは「ホルモン感受性リパーゼ」(HSL)
- これを普段ブロックしているのがペリリピン
- このブロックを解除する役目を「グルカゴン」が果たす
です。大丈夫でしょうか?(^^;
運動時にはどうなるのか?!
運動時は脂肪の分解は加速します!
「わかった、運動時はグルカゴンがいっぱい出るんでしょ?」と思ったあなた!
惜しいです!
じつはここで出てくるのは「カテコールアミン」というホルモンです。
またホルモンかよ?焼肉屋じゃないんだから!なんて声が聞こえてきそうですがσ(^_^;)
運動時には2種類のホルモンが活躍し脂肪の分解を高めています!
ここで覚えて頂きたいのは、運動時には「カテコールアミン」というホルモンがでて、通常より脂肪を分解する手助けを加速させているんだなーと覚えてください!
次はそんなありがたい「グルカゴン」「カテコールアミン」を、邪魔する悪いやつのお話をしたいと思います。
「グルカゴン」「カテコールアミン」の働きを邪魔する嫌な奴とは?
そのホルモンの名は・・・「インスリン」です。
あれ?何処かで聞いたことあるぞ?・・と思った方は正解です(^-^)
血管内の糖を脂肪に変換するよう誘導するのが「インスリン」です。
逆に脂肪を分解して血管内にエネルギーへ変換しようと誘導するのが「グルカゴン」です。
先ほど述べたようにインスリンとグルカゴンは正反対の働きをするホルモンです。
そしてインスリンは、血糖値が上がった時にたくさん分泌される性質を持っています。
(血管内の糖を脂肪に変える為)
インスリンは糖を脂肪に変えようとする働きだけでなく、脂肪を直接分解する酵素であるホルモン感受性リパーゼ(HSL)の働きを抑え、グルカゴンやカテコールアミンの作用を妨害するという性質も持っているんです。
つまり血糖値が急に上がるようだとインスリンが大量に分泌され、体脂肪を分解する各物質の働きも悪くなってしまうのです。
もう一度、脂肪の「分解」のプロセス簡単におさらい
難しいホルモンの名前は、わかりやすくするために割愛します。
脂肪細胞は、まず分解され血管内に溶けて行き、やがて消費されてなくなります。
つまり「分解」と「消費」の2段階のプロセスが必要です。
その分解ですが、脂肪細胞を直接分解する物質は、普段は脂肪細胞にバリアーが守っていて近づけないのです。
ところが血糖値が下がると、このバリアーを解除する物質が現れて、バリアーを解き晴れて脂肪細胞を分解してくれます。
運動をしている時は、さらに別のバリアー解除剤が現れて、脂肪の分解を加速させてくれます。
この働きと逆の働きをする、いわば脂肪を合成して貯めていく物質があります。
これは血糖値が高くなると出てくるので、血糖値のコントロールというのはとても大事!!
・・・というお話を色々させていただいた次第でございます。
大丈夫でしょうか?
ホルモンの名前が出てこなければ、わりと簡単なのではと思うのですが(^_^;)
次のページからは 脂肪の消費のプロセスをご紹介したいと思います。
