脂肪細胞は色々なものを分泌している件
脂肪細胞・・・・油が溜まっているんだよね?
と思っている方も多いと思います。
そう、確かに脂肪細胞は余剰エネルギーを「脂肪」と言う形に変えて身体に貯蔵しているものです。
しかし、この脂肪細胞・・・実は色々なものを分泌しているんです。
ただ余剰エネルギーを蓄えているだけではないんですよね(^^;
まず「脂肪細胞は何を分泌しているのか?」です。
これですね・・・結構と言うか・・・
かなり色々な物を分泌しています!!!
しかも身体に良いもの(善玉)も分泌していれば、悪いもの(悪玉)も分泌しています。
善玉
まずは良いものをご紹介しましょう!
- 善玉その1 アティポネクチン
アティポネクチンとは何か?です
この物質の働きは、血中の資質の代謝を促進し血糖値を下げる働きを持っています。
また今や万病の元とされる「酸化ストレス」を押さえる働きを持っています。
- 善玉その2 レプチン
レプチンは体脂肪の蓄積に合わせて食欲を調整する働きを持っています。
本来脂肪が蓄積されると食欲はレプチンの働きで抑制されるはずなのですが、このレプチンが働きが悪い人がいます。
俗にレプチン抵抗性と言いますが、これが悪い人は肥満になりやすいのです。
そして、善玉があれば当然悪玉もあります・・・と言うより、脂肪細胞が発するものですから、悪玉の方はかなり多いです(^^;
悪玉
ではどんな悪玉を分泌しているのかと言うと・・
- 悪玉その1 アンジオテンシンノーシン
アンジオテンシンノーシンは高血圧に導きやすい働きを持っています
- 悪玉 その2 IL-6
IL-6は免疫機能を乱す働きを持っています
- 悪玉 その3 TNF-α
NF-α は血糖値を下げる働きをするインスリンの効き目を悪くする働きがあります。
- 悪玉 その4 PAI-1
PAI-1は血栓と言う血液の塊が生じやすい環境を作ります。
んー・・・・さすが脂肪細胞!
悪いものを色々と分泌しますね(^^;
そして、ここからが問題です。
何もステレオタイプな考えのように、良いものはたくさん出してもらい、悪いものは一切出さないようにする・・・・
と言う極端な考えを一般の方は考えがちですが、これは「バランス」が大切です。
通常この「善玉」も「悪玉」も、健康のバランスを崩さないように分泌のバランスが取れているものです。
しかし、内部に脂肪細胞が溜まりすぎるとこのバランスが崩れやすくなります。
脂肪には、大きく分けて身体の外側についている「皮下脂肪」と、内臓の周りについている「内臓脂肪」があります。
このバランスが崩れる要素が強いのは「内臓脂肪の方」です。
面白い研究があって、脂肪吸引で皮下脂肪を取ったとしても、内臓の周りの脂肪は取れないので、内臓脂肪をそのままにしたら健康状態は改善しなかったという報告もあります。
つまり、健康面からいえば皮下脂肪よりも内臓脂肪を減らす努力が必要になると言うことです。
では内臓脂肪は何をどうやって減るのか?と言うと、これは食事の改善が最も内臓脂肪現象はインバクトを与えます。
脂肪が分泌する健康を害する様々な物質を抑えたかったら、食事のコントロールが最も重要であると言うことなんですね(^^)
では、どれくらいを目安に落としたらいいのか?
僕は女性のお客様なら、体脂肪率にして23%〜25%くらいを推奨しています。
男性なら15%から20%くらいでいいのではと思っています。
これ以上減らしすぎるのは、色々と良くない面が現れる可能性があるのでお気をつけくだい!
今日は脂肪の働きについて少しお話をさせていただきました。
よろしければご参考にしてください(^^)
ではでは!!