都市伝説やその他

ダイエットの科学「胃の大きさと空腹感」について

胃の大きさと空腹感

みなさんこんにちは

パーソナルトレーナーの野上です

今日は「胃の大きさと空腹感」というテーマでお届けしたいと思います。

皆さんもテレビで「ギャル曽根」さんをご覧になっている方も多いと思います。

まあちょっと信じられない量の食事が、女性の華奢な身体にもかかわらず胃の中にどんどん入っていくのにびっくりされる方も多いと思います。

胃の大きさに関しては、明らかに人と違うのは誰が見ても明らかです。

そう・・・胃の大きさ・・・・

そう言えば胃の大きさって人によってどれくらい違うんだろう?

胃の大きな人ってやっばりすぐにお腹が減るんだろうか?

なんて思ったことないですか?

今日はこのへんについて少しお話しようと思います。

胃の大きさと空腹感

まず当然ですが胃の大きさは人によって違います。

身体の大きな人はもちろんそれなりに大きく身体の小さい人は体格なりに小さいものです。

よく胃の大きさは、その人の拳くらいの大きさであると言われます。

体格の大きな人は拳も大きいでしょうし、体格の小さい人は拳も小さいのでそれなりにあっていると言えばあっていると言えます。

まあこれも正確に拳と比例するかどうかは個人差があるのでちょっと微妙だとは思いますが(^^;

(ギャル曽根がいい例ですね(^^; )

そしてまず「空腹感」とは「血糖値」と比例します。

血糖値とは「血の中の糖の値」のことでこれは常に上下しています。

食後にこの数字は急上昇し、時間が経つとやがてどんどん低くなってきます。

そしてある程度低くなると「食べ物食べてまた血糖値をあげてくれ」という指令を脳がだしお腹が「ぐう」と鳴る・・・

というシステムなのですが・・・

あれ?胃の大きさは?

どこか関係する?

と思いませんか?

ここで大事なのはおそらくかなりの方が誤解している部分かもしれないですが「栄養は胃では吸収しない」ということです。

栄養というのは基本的に「小腸」で吸収するものです。

糖も小腸で吸収されその結果高くなったり低くなったりします。

「胃」とは主に「消化」をする働きがメインです。

さらに小腸に食べ物を送る前のいわば「一時預かり所」のような役目を担います。

小腸に消化した食べ物を送るのは無制限に送られるわけではありません。

例えば「油物」のような高エネルギーな食べ物が体内に入った場合、小腸への食べ物の輸送は抑えられるようになっています。

カツ丼のような油物が「腹持ち」がいいのはこのためです。

高エネルギーであるがゆえに、少しずつ吸収して生命活動を少しでも永らえるための人体の身につけた知恵とも言えます。

小腸へゆっくりと食べ物が流れれば長い時間血糖値は維持されることになり、それだけ血糖値が低下するまでの時間も抑えられます。

・・・つまり・・・

「胃の大きさ」と「空腹感」というのは直接的な関係はあまりないのです。

どれだけ胃が大きいか?というよりは「何を食べたのか?」の方が空腹感に与える影響は大きいと言えます。

もちろん胃が大きければ食べ物が入る量も大きくなりますし、そういう方は体格が大きいのでエネルギーを使う量も大きくなり血糖値が低くなりやすいとも言えます。

その為に食べる量も自然と多くなりやすいのも事実だと思います。

なので「お腹が減って」「たくさん食べる」傾向には当然あります。

しかしだからと言って「俺は胃が大きいからお腹が減りやすい」ということにはなりません(^^;

「腹持ち」のいい食事により空腹感をコントロールすることが可能だからです(^^)

高エネルギーな物の他にも食物繊維の多い食事などは基本「腹持ち」がいいものです。

高エネルギーな食事で腹持ちをよくするのはダイエットを語る上ではあまりお勧めできないですが、食物繊維の多い食品で腹持ちをキープするのはとてもお勧めです!

「胃が膨らんだら満腹になるのか?」

あー、お腹が減った!

と言いながら目一杯食べてしまった・・・・(^^;

まあよくある話ですよね(^^)

そしてたくさん食べたもんだからお腹が張って胃もパンパン・・・

満腹感もひとしおですが・・・

ここでちょっと食欲のおさらいをしたいと思います。

人間には血糖値というものがあります。

これは血の中の「糖」の値を示している数字です。

これは食後に急に上がる性質も持っていてよく健康診断で血を抜いて測る時は「食後どれくらい経っていますか?」とか「朝食事はしましたか?」などと聞かれるのはこのためです。

前のページでもご紹介しましたが、人間がお腹がすいたとはこの「血糖値が低くなる」と「お腹がすいた!」というサインが脳に送られ、空腹を感じる・・・

というのが基本的な考え方だと思っていただいていいと思います。

つまり空腹に関しては「胃が空っぽ」というのはあまり関係なく(そもそも常に胃の中に何か入っているというわけではない)あくまで血の中の糖の値が基本になります。

では・・・「満腹感」に関してはどうでしょう?

これを調べた研究を一つご紹介したいと思います。

胃の中に何とバルーン・・・

つまり風船を入れて膨らませたそうです!

・・・・すごいことするな・・・(^^;

それで満腹感に何かしらの変化が生まれるのどうかを調べたそうです。

胃の中に500mlの風船を膨らませて見た所・・・

空腹感、満腹感、食欲ともあまり変化はなかったそうです(^^;

胃の中で500mlというとそこそこの量であると思うのですが、そこに何の栄養もなければ「お腹は膨れている」という感覚はあるものの食べたい気持ちとかには影響はあまり及ぼさないようです。

また驚くべきことに「食事の量」すらあまり変化がなかったとのこと・・・

んー、やっばりというか・・・・面白いですね(^^)

では「お腹がグウと鳴る・・・・」のはなぜでしょう?

胃のなかが空っぽになったからではないのか?・・・何ですが・・・

これもいろいろなメガニズムがあります。

体内には「セロトニン」という物質がありますがこの90〜95%は腸管で作られます。

そしてこのセロトニンは小腸に収縮を起こしそれは大腸にも伝達をします。

すると胃から見て下流の小腸と大腸の中身が押し出されて綺麗になると、今度は十二指腸にとある働きが起きます。

モリチン」というホルモンがここで分泌をされるのです。

十二指腸も綺麗になると血中を経由して胃にモリチンが到達します。

すると胃に強い収縮を起こし、胃が鳴り空腹感を呼び起こします。

つまり「お腹がグウ」と鳴るのは大腸、小腸、十二指腸といわば「下流」からどんどん煽動が起きて内容物がなくなっていったときに「お腹全体に何も入っていないよ」と行った感じでシグナルが出て、胃壁が収縮してシグナルを出すのです。

決して「胃の中だけ」が空っぽになった時にお腹がなるわけではありません。

今日は「胃」と「空腹感」「満腹感」の関係についていろいろとお話ししました。

よろしければ頭の片隅にでも入れておいてくださいね(^^)

ではでは!

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