皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
長時間に及ぶ有酸素運動では当然「疲労との戦い」の要素が強いことは言うまでもありません。
そこでそんな有酸素運動の時の疲労に対する対策のうち特に「中枢性疲労」についてのお話をしていければと思います。
「中枢性疲労」について
・・・・中枢性疲労?
何ですか?それ?・・・ですよね(^^;
これはですね・・・
「セロトニン」という物質が色々と関係してきます。
・・・・セロトニン?
何ですか?それ?・・・ですよね(^^;
セロトニンというのは結構大事な物質なんです。
これは精神的安定を誘うストレス社会全盛の現代日本においては、なくてはならない物質です。
セロトニンが分泌されることによって脳内の精神が安定するのです。
いやあ、もうストレスバリバリなんだけど・・・という方は、このセロトニンの分泌を促していくことにより、ストレスの緩和に役立ちます。
じゃあそのセロトニンはどうやったら増えるの?という話になると思うのですが、まず「日光を目に入れる」ことが大切です。
これによって精神状態は安定に向かいます。
冬季うつとか梅雨うつというものがありますが、これは日照時間が短いことにより、日光が目に入る時間が少なくなり、結果、脳内のセロトニンの分泌量も減って精神が不安定になるというものなのです。
そしてもう一つセロトニンの分泌量を増やす手段があるのですが、これが「有酸素運動」です。
一定テンポの有酸素運動を続けていくとセロトニンの分泌量が増えていき精神の安定に役立ちます。
ジョギングを日課にしている方が仕事などが忙しく走れない時期が続くとイライライし始める・・・なんかていうのはこのセロトニンの分泌が下がってきているせいかもしれません。
・・・・えーっと・・・疲労の話はどこ行っちゃった?(^^;
ご安心ください(^^) ここからが本番です(^^;
そう、まず「有酸素運動」が「セロトニン」の分泌を盛んにするんです。
セロトニンが増えすぎると・・
このセロトニン・・・実は増えすぎるとやる気や活力を減少させ疲労感を生み出します。
例えば夏場のアウトドアで一日中外に出て強烈な日光を一日中目にいれていたら、特に何をしているわけでもなかったとしても、結構夕方には疲れていたりしませんか?
そう、過剰なセロトニンは疲労感を生み出すのです。
※(ここから先の数行は難しいので飛ばす人は飛ばしてください(^^;)
そのメカニズムとしては、有酸素運動で使われる脂肪酸はアルブミンという物質とつきます。
そのアルブミンはもともとトリプトファンという物質と結合しているので、有酸素運動時にはトリプトファンから剥がして脂肪酸とくっつくように使われます。
するとトリブトファンが血中に溢れるのですが、このトリプトファンがセロトニンの原料になります!
もう一つ、筋トレしている人には大好きBCAA!!
実はこのBCAAは、トリプトファンが脳に入るのを抑制する働きがありますが、有酸素運動時にはBCAAも使うので脳内にトリプトファンが流れ込みやすくなるのです。
(※難しいところ終了です(^^))
では、このセロトニンの増えすぎをどうすれば防げるか?
これはコーヒーや紅茶、緑茶に入っている皆さんご存知「カフェイン」が有効です!
また、BCAAもセロトニンの原料のトリプトファンの脳内への流入を抑制する働きがあるので、トレーニング後にBCAA飲料を摂取することにより、この中枢性疲労を防ぐことができます。
なんか疲れた・・というような気だるいような疲れはもしかしたら、脳内のセロトニンが増えすぎたせいかもしれません。
もう一度言いますが、有酸素運動はこのセロトニンの分泌を促すので精神の安定を図るのにとても有効です。
ただ「増えすぎ」には気を付けたほうが良いのです。
その為にもそのような時はちよっと濃いめのコーヒーなどを飲んでシャキッとしてみてはいかがでしょうか?(^^)