睡眠

疲労の科学!「なぜ眠れないのか?」について!

疲労の科学(現代人の疲れ)

「ローカルスリープ」って知ってる?」

睡眠が疲労回復のために非常に重要な働きをするのはいうまでもありません。

しかし、その睡眠のメカニズムを知っている方というのは割と少ないと思います。

そのようななか「ローカルスリープ」というものについてお話ししたいと思います。

睡眠というのは、「脳」と「身体」を休め、リセットする役割を果たします。

しかし身体は普段デスクワークや学校の授業を聞いていることが多く、あまり使わないという方も多いでしょう。

そんな方にとっては、やはり「脳」を休めてリセットする働きが重要だと思います。

(もちろん身体を休める働きも大切ですが・・・)

睡眠のメカニズム

睡眠中というのは、脳が一斉にすべて休んでいるという状態にはなりません。

まず、睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠というものがあります。

ノンレム睡眠が「深い眠り」で、レム睡眠が「浅い眠り」です。

まず入眠すると、人はノンレム睡眠に突入します。

このノンレム睡眠には深さが4段階ありますが、入眠直後は最も深いノンレム睡眠の4段階まで深く眠りに入ります。

この時に休むのは、脳の表層部分です。

大脳皮質と言われる部分の活動がぐっと低くなります。

しかし、大脳皮質のすべてが一斉にスイッチオフになるわけではありません。

この時は、言語中枢が存在する左側の前頭野や、左前頭葉の活動の低下が特に著しいことがわかっています。

これが何を意味するのか?です。

ローカルスリープ

普段、人は身体を動かす機会よりもはるかに言葉をしゃべっていることの方が多いでしょう。

睡眠に入ると「普段よく使っているところから深く休む」という特性があります。

したがってまず、睡眠に入ったら「言語を司るところ」から休めるようなシステムとなっているのです。

もちろん言語の他にも、使っている部分の代表は「視覚」と「聴覚」となります。

これらを司る部分も、入眠と同時に活動が低下します。

こういった「ユニット」ごとに、休む順番を変えながら眠ることを「ローカルスリープ」というのです。

筋トレも、全身を分割しながらトレーニングしている方は、トレーニングをしたらしばらくその筋肉は休ませる必要があります。

そしてある場所を休ませいている間に他の部分をトレーニングしていくものです。

睡眠における「休む順番」もこんな感じでイメージしていただくと良いと思います。

睡眠の質を上げるには?

では、めちゃくちゃ勉強している人と、そうでない人の脳の疲労度は違い、勉強している人の方が深く眠れるのかというと、実はそんなことはないのです。

どんな生活をしていても、脳の働きというのは起床と同時に猛然と上がります。

それは、起床して身体を動かすということが、ものすごく脳を働かせるからです。

これは各種のセンサーが脳に常に大量の信号を送って、その信号を処理し、適切に身体を動かす事が、脳には非常に大きな負荷となるのです。

これは運動中にぼーっとしていてもはっきりと起こります。

なのでジョギング中ぼーっと走っていても、脳はものすごい作業量をこなしていると思っていただければいいいと思います。

つまり、言語や視覚だけでなく、より色々と運動やトレーニングを行うことによって、脳を疲労させると、その部分がより深く睡眠に入れるのです。

つまり、脳を休ませるためには、運動をして、身体を色々と動かしてあげる事がとても大切な事です。

ぜひ、身体を色々と動かして体だけでなく脳も十分に使いながら、夜しっかりと脳が休める環境を昼間のうちに作っておいてください。

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