皆さんこんにちは!
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「成長ホルモンとダイエットの関係」というテーマでお届けしたいと思います。
成長ホルモン・・・・ご存知ですか?
これは脳下垂体から出るホルモンで、これが出ると筋肉が合成されやすくなるのです。
筋トレをした後にプロテインを飲んでいる光景を見たことがある方も多いと思います。
あれは筋トレした直後というのは成長ホルモンの分泌が激しく、そのタイミングに合わせてタンパク質を摂取するとより効率的に筋肉が作られることから熱心な方がプロテインを飲んでいるんです(^^)
でも、私の目的はダイエットだし!
成長ホルモンなんて関係ないんじゃない?
なんて思われている方も多いと思いますが・・・
関係・・・大ありなんです(^^)
ダイエット的成長ホルモンの真実
実は・・・成長ホルモン・・脂肪も燃やしています!
1980年代に「成長ホルモン欠損症」の患者さんは体脂肪が増大するということがわかりました。
そしてそのあとの研究で成長ホルモン欠損症の患者さんに成長ホルモンを注射すると体脂肪が減ることがわかったそうなんです!
代謝に関わるホルモンというのは概ね二つに別れます。
エネルギーを得るために大きな分子からどんどん小さな分子に壊して細かくしていく「カタボリックホルモン」と言われるホルモンがあります。
脂肪を分解していってエネルギーにするという感じですかね(^^)
一方、組織や器官を作り維持するために各エネルギーからさらに大きな分子を作っていく「アナボリックホルモン」というものがあります。
筋肉作っていくという作業はまさにアナボリックホルモンの役目です(^^)
そして成長ホルモンは、本来アナボリックホルモンなんです・・・が・・・
体脂肪にだけは「分解を促す」カタボリックな働きを示します。
まさにいいとこ取りの両刀使いといったところです!
んー、素晴らしい! 成長ホルモン!
こんな素晴らしい成長ホルモン・・どんどん出てくんない?と思われると思いますが・・・
成長ホルモンの分泌は「パルス」状に分泌されます。
パルス状とはどういうことかというと「短時間に一気に噴出する」と思っていただければいいと思います。
つまり長い時間ゆっくりと時間をかけて出るというのではなく、まさに心臓が収縮するときに血液がピュっと出るような出方をしているといえばわかりやすいでしょうか?
成長ホルモンが分泌が促されると15分ほどでピークに達し60分ほどで元に戻ります。
1回の分泌量の平均値は血中濃度に対して15〜20ug/Lとなっています。
しかし、これはあくまで平均値であり1日の拍出量にはばらつきがあります。
回数は1日に8回程度です。
そして就寝直後に大きな分泌が起こることはよく知られています。
ここで、一つ・・・
成長ホルモン欠損症の人に成長ホルモンを注射した場合ではなく・・・
これら「普通に成長ホルモンが出た時も脂肪が減るのか?」という疑問が湧きます。
これも実験したらしいのです!
200ugの成長ホルモンを注射してわざと血中の成長ホルモンの濃度を15〜20ug/Lにし脂肪が分解状態になるのか?ということを測ったところ・・
約2時間後に血中脂肪とグリセロールとも約2倍に増大したそうです。
つまり自然に起こる程度の成長ホルモンの分泌でも体脂肪の分解を引き起こすのに十分であることが示されたのです。
次のページでは成長ホルモンの分泌を促すトレーニング法をご紹介したいと思います。