みなさんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日は特別版として・・・・「NASAに喧嘩を売ろう」と思います(^^;
まずは、皆さん、このユーチューブの動画を御覧ください(^^)
この動画は、NASAが、自由落下状態の飛行機の中でトレッドミルを走って、仮想無重力状態を作り、人は時速何kmで、歩き→走るの動作になるのか?を実験した映像のようです
(本当にNASAがやったのかどうかはちょっと不明ですが(^^; )
この実験によると、トレッドミル上では、通常時速7.2Kmで歩行から走行に変わるのですが、自由落下状態の航空機の中では、時速約5kmくらいで足がトレッドミルの走行面から離れたそうです。
(すみません、こんな難しい英語訳せないので、英語に詳しい方、もし違う場合は教えて下さい(^^; )
この動画は重力が軽くなると、より遅いスピードで「走行」状態になるので、月面では、地上よりも速く人間は走れます・・・・と述べているようです(^^)
まあ、NASAかこの動画を作った人も「本気」でこれらの事実に取り組んでいるとは思えないですが(^^;
まあ、それはともかく、いろいろな側面から、これにはちょっと無理があると言わざるをえず、このたび「NASA」に喧嘩を売ろうと・・・思いました(^^)
「NASA」に喧嘩を売ろう!
理由として
- 「走る」という動作に対しての運動生理学的なメカニズムが、全く反映されていないこと、
- 実験がトレッドミルでの実験に限られていること、
- 実験の結果、証明された事実が「時速5kmで両足が離れて走行状態になった」だけ
であることが言えます。
今日はこの中で「走る」という動作を少し運動生理学的にお話ししたいと思います。
皆さん、短距離・長距離どちらに限らず「走った」ことはありますよね?(^^;
この誰でもできる「走る」という動作なのですが、基本人間は「筋肉を収縮させて」動作を行うものです。
では、皆さん走っている時に筋トレしている時みたいに「ここの筋肉を収縮させよう」なんていう感じで筋肉を動かしていますでしょうか?
いませんよね?(^^;
人間は「走る」という動作に対しては多分に筋肉の「反射」を使って動作をします。
SSC(ストレッチーショートニングーサイクル)というもので、筋肉が急激に伸ばされた場合に人は反射的に筋肉に力を入れて筋肉を収縮させることができます。
人間は、大抵の素早い動作をする時は、この反射を利用しています(^^)
SSCについて
このSSCが走っている動作の主にどこで起きるのかというと「着地」の時に起きます。
着地の時は自分の体重+空中から着地する勢いが足にかかります。
さらにここで大切なのは「着地面が凹まないこと」です。
この時に「上からの衝撃」と「床からの反発力」の両方の力によって筋肉が急激に伸ばされます。
この時にSSCが起こります。
では、どの筋肉が急激に伸ばされるのか?というと、主に太ももの前の筋肉とお尻からハムストリングになります。
走るときに太ももの前の筋肉は着地の衝撃を受け止める役目を果たします。
それよりも問題はお尻とハムストリングで、これらの筋肉は太ももの骨を後方に運ぶ時に使用される筋肉なので、これらの筋肉に適切なSSCがかからないと素早く足を後方へ運べない(後ろに力強いキックができない)のです。
トレッドミルではこの動作をベルトがモーターでやってくれるのであまり関係ないのですが、地面の上で走る場合このSSCの働きは「人間の質量を前方に移動させる」には、とても大事な「反射」になります。
重力が6分の1の月面だから多少筋力が発揮できなくても大丈夫なんじゃね?と思われるかもですが、SSCがかからない以上筋肉の「反射」が使えません。
すると筋トレのように「筋肉に力を1回1回力を入れて」走らなければならなくなります。
こうなると長距離は「無理」になります。
例えば体重60kgのことがその6分の1、10kgのレッグプレスを走るのに必要なスピードと同様のスピードでSSCを使わず2時間以上プレスできるのか?
これ無理なんです!
筋肉に一回一回力を入れて動作すると、たとえ軽い負荷でも回数をこなしていくと筋肉に代謝性疲労性物質が溜まってしまい、やがて筋肉が収縮しなくなってしまいます。
しかもそれ以前にSSCを使わないと、そもそも筋肉はそのスピードでは動き続けることができません。
では、地上と同様2〜3Gを着地の時に筋肉にかけて走ろうとしたら・・・
地上の6倍ほど「上」に飛ばないといけないですよね(^^;
はい、重心の移動距離が無駄すぎです(^^;
いやいや、軽いから6倍のスピードで飛べるし・・・・落ちてくるスピードは6分の1です(^^;
そもそも落ちてくるスピードは6分の1でも、6倍のスピードでは色々な意味で飛べない そして落ちてくるスピードが緩やかな分、横方向への移動も遅くなります
いやいや、重力6分の1なんだから前方へのジャンプスピードも6倍に・・・・なるわけないです(^^;
SSCをつかった筋肉の収縮スピードはある一定範囲に収まります。
6倍ものスピードで筋肉が動くことはありえません
そして「重力6分の1」に勘違いが生じるんですよね(^^;
重力が6分の1だから「6倍速く動ける」わけではなく「同じスピード」でも「6倍の距離がジャンプができる」だけです。
スピードが速くなる・・・わけではないんです。
例えば6分の1どころか無重力の宇宙ステーションで思いっきりジャンプしても筋肉の収縮スピードで発揮された以上のスピードで身体が移動することはありません。
仮に重力が軽くなる倍率の分だけ移動のスピードが速くなるのなら・・・
そして例えば仮に宇宙船内が重力100分の1としたら、ちょっとの力で100倍のスピードで身体が移動することになります。
速攻で壁に激突死です(^^;
歩行が時速4kmなら、船内で歩こうとするだけで時速400kmになります(^^;
実際は無重力なので、さらに高速の・・・光のスピードで動けるかもですね・・・
そんな馬鹿な(^^;
長距離では移動スピードは足にかかっているGが同じなら斜め上へのジャンプスピードは同じでも、落下スピードが緩やかになる分、そして重心距離の移動距離が長くなる分確実に遅くなります。
まあ仮説の話ですが、楽しんでいただけましたでしょうか?
よろしければご参考にしてください(^^)
ではでは!
