体幹トレの生理学

高校生と大学生の腹筋の疲労の違いについて

高校生と大学生の腹筋の疲労の違いについて

皆さんこんにちは

パーソナルトレーナーの野上です

今日は「高校生と大学生の腹筋の疲労の違いについて」と言うテーマでお届けしたいと思います。

んー、なんかニッチなテーマですね(^^;

日本でこんなこと書くの僕くらいかも(^^;

まあ、そんなことはさておきスポーツをすると当然疲労すると思います。

じつはその疲労にもいくつかの種類があります。

まず精神的な疲労がありますね(^ ^)

そして肉体的な疲労にしても筋肉が疲労している場合もあれば、あるいはエネルギーが枯渇して疲労している・・・

などいくつかのカテゴリーに分かれます。

今日はそのなかで、筋肉の持久力の疲労について少しお話しようとおもいます。

筋肉の持久力の疲労について

まずスポーツでは試合の始めから終りまで疲労もせず100%のバフォーマンスでプレーし続けると言うのは不可能な事です。

マラソンであろうとサッカーであろうと野球であろうと必ず試合の進行とともに疲労をともないます。

またシーズン通して一年中疲労もせずに100%のパフォーマンスを通し続ける事ができる・・・

なんて鉄人はまず普通は存在しないでしょう(^^;

そういう意味では常にスポーツでは「疲労」という名のパフォーマンスの低下とどう向き合って行くのか?

いかに日々の練習で疲労に対するマネジメントをするのか?

これらはアスリートにはとても大切な問題ですし普通に生活している方にも割と大切なことの様に思います。

そして日本トレーニング指導者協会の会報誌にこのような研究がありました。

高校生と大学生の腹筋のテストを行なった研究です。

3セットの腹筋テストにおいて、高校生は3セット目においてのパフォーマンスが大学生にくらべて優位にパフォーマンスの低下が見られたという研究があります。

これを血中乳酸濃度から推察をするというものですが・・

なにらやら難しそうですね(^^;

まずこの研究で見るべきところは3セット終了時のエネルギー消費量です。

これは血の中の乳酸濃度で測るのですが・・・

結果まったく同じだったそうです。

(血中乳酸濃度は10mmol)

つまりクルマに例えれば全く同じ量のガソリンを消費したことになります。

次に1セット目のバフォーマンスについてはほぼ同等のバフォーマンスを発揮したそうです。

つまりもともと持っている潜在的なパォーマンスには差がないということです(^^)

同じ量のガソリンを消費して同じパフォーマンスを発揮できる両者がなぜか大学生のほうが3セットした時の疲労度が少ない・・・

不思議じゃないですか?

使ったエネルギーが同じなのに大学生のほうが長い時間、高いパフォーマンスを発揮出来たことになります。

乳酸と言うのは糖がエネルギーに変わる時に作られる副産物です。

この乳酸は筋肉の中で作られますが、つくられた乳酸というのは3つの運命をたどります。

  • 筋肉内に留まる
  • 血管の中に出て行く
  • エネルギーをつくる所(ピルピン酸)に戻ってまだエネルギーとなる

という運命です。

血の中に出ていく量に関しては同じという事だと・・・

大学生の場合3番目の乳酸がまた筋肉の中のエネルギーを作るところに戻りエネルギーとして再利用された可能性が高いのです。

こうなると血中乳酸の濃度が同じでも片方の方が高いパフォーマンスを発揮できるということの説明がつきます。

では筋肉に戻ることとはどうすればいいのか?ですが・・

これはですね・・・筋トレをやりこんでいくと骨格筋の中の「ミトコンドリア」というものが増えます。

このミトコンドリアを増やしてあげると骨格筋のなかで乳酸が再利用され高いパフォーマンズが発揮しやすくなるのです。

んー・・・要するに大学生の方が筋トレをやり込んでいる期間が平均的に長いことが考えられるので、そのためエネルギーの再利用能力が高く高いバフォーマンスが長く発揮できるということになるんです(^^)

はなはだ簡単な結論ではありますが、やっばり「継続は力なり」という事が言える!というお話しでした(^^)

よろしければご参考にしてくださいね(^^)

ではでは!

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