ご飯とパンはどちらが太る?
皆さんこんにちは!
パーソナルトレーナーの野上です。
今日は「ご飯よりパンの方が太る?」というテーマでお届けしたいと思います。
これ・・・・よく言われますよね(^^;
パンの方がご飯より太る・・・って・・
しかし昔うちのクラブに来ていた外国のお客様が「日本に来てご飯(米)で太った」ということを言っていました(^^;
日本のご飯はヘルシーなはずなのに・・・と嘆いていましたが(^^;
ちなみにその方の体型はいわゆるりんご型・・丸々とした体型でした
あれより太るって・・・と当時思っていましたが(^^;
しかし、ご飯もパンも基本的な栄養素は炭水化物です。
炭水化物は1g4kcalであることに変わりはありません。
そしてご飯でもパンでも食べすぎればもちろん両方太るのも当然と言えば当然です。
じゃあ、なんでパンの方が太るなんて言われるのか?です
なんでパンの方が太るなんて言われるのか?
本当のところはどうなんだ?というところなんですが・・・・
まず「全体的な傾向としてはお米よりパンの方が太る要素は多い」ということが言えます。
なぜか?
それはまずパンの場合どうしても「バター」や「マーガリン」という「油系」のものを塗ったり一緒に食べたりする機会が多くなるからです。
ご飯の場合、ご飯のお供は漬物に味噌汁とか、おかずでも肉・魚両方、生でも焼いても煮てもいけると思います。
これに対して、パンに刺身とか・・・あまりないですよね(^^;
パンだとどうしても「ベーコン」などのように「油脂」がないと美味しくいただけないものです。
水分の差
なぜか?
もっとも大きな違いは「水分」にあると言えます。
ご飯は水と一緒に炊くので中に水分が十分に含まれています。
一方パンは焼き物であるため、どうしても中の水分は飛んでしまいます。
なので、水分が飛んでパサパサしているものを「もっちり」にするにはどうしても「油」を塗るということになります。
水分を含ませるとパンの場合かなり食感が落ちますよね。
だからパンに挟むサラダの野菜は水をよく切らないとダメです。
水浸しの野菜をパンに挟んでいるのを想像してもらえればわかりやすいと思います。
コンビニで売っているパンで食感がもっちり柔らかいものは少なからず「油」が生地に入っていると思っていただいていいと思います。
油は・・・そう、もっとも高カロリー(1g9Kcal)なので当然太る原因になりやすいです。
もう一つパンは「糖分」とも相性がいいんです。
菓子パン、デニッシュパン・・・パンにトッピングされているものには大抵「糖」が使われていると思います。
ご飯に砂糖・・・・・あまりないですよね(^^;
せいぜいその組み合わせは「おはぎ」くらいではないでしょうか?
GI値やCD値から見てみよう
GI値から見てみる
インスリンダイエットというものがあります。
食事を食べるとそのあと「血糖値」が上がります。
その「上り具合」をスコアにしたものをグリセミック指数(GI値)と言います。
このスコアが高いと血糖値が急激に上がることを示しています。
血糖値は急激に上がると「インスリン」がたくさん分泌され、血の中にある糖を吸収して脂肪に変わりやすくしてしまいます。
このスコアとご飯とパンを比べると
- ご飯(精白米)だと、概ね80台中盤から90台
- パン(食ぱん)だと、概ね90台から95台
(この数字は出典によって若干の差があります)
と、ややご飯が少ないものの、実はこの点に関しては両者はそれほど決定的な差があるという感じではありません。
ちなみにパスタや蕎麦だとこれが3分の2から半分くらいになったりします。
まあGI値で言えば若干ではありますが、パンよりはご飯の方が有利とは言えます・・・
・・・が・・・
これ決定的に差があるのは「CD値」の方なんです。
CD値から見てみる
CD値とは食品1gに何kcalあるのか?を示した数字です。
もちろんこの数字は「低い方が良い」ということになります。
- ご飯のCD値は、1.68 になります。
- それに対して食パンのCD値は、2.6!
これはさすがに決定的な数字の差があると言えます。
またロールパンダと3.2に上がり、クロワッサンに関しては4.6とご飯の2倍、3倍へと数字が大きくなっていきます。
つまり同じグラム数を食べた場合、パンの方がはるかに高カロリーと言えるのです。
浸水して炊くご飯は60%がカロリーのない水分です。
それに対し食パンの水分量は38%、ロールパンは31%、クロワッサンに関しては20%となります。
また前述したように水分が少ない食品は、みずみずしさを保つために一番カロリーの高い油分(バター、マーガリン)との親和性が高いのです。
脂分の多いベーコンなどとも相性がいいので、パンが主食だとCD値の低い食事を達成するのは困難になります。
ちなみに、他の主食として食べられる麺類のCD値はどうかというと・・
- うどん 1.05
- そば 1.3
- 中華麺やスパゲッティ 1.5
と実はこちらも軒並み少ないんです。
なのでラーメンなど太る食事の筆頭に考えられがちですが、実は麺だけであればそれほどダイエットに不向きな食品ではないんです。
(グリセミック指数から見ても同様)
ただし背脂が多いものを頼んだりトッピングで高カロリーになる側面は十分にあります(^^;
(むしろこの傾向が強い)
また健康的なイメージのある「蕎麦」も天ぷらやかき揚げなどの高カロリーなものと組み合わせたらダイエットには非常に不利な食品になりますのでご注意ください。
食品は色々な面から見るとダイエットに向き不向きが数字で理解できることが多々あります。
色々な食品を「数字」で見ることはダイエットを進めていく上でとても大切です。
よろしければご参考にしてください!
ではでは!