みなさんこんにちは!
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「温めたら、身体の痛みは和らぐのか?」というテーマでお届けしたいと思います。
温泉・・・皆さん好きですか?(^^)
僕は好きです(^^)
そして温泉に行くと必ず「この温泉はこれに効きますよ」みたいな表示ありますよね(^^)
温泉の看板には、リウマチとか腰痛とかを定番にいろいろな治癒効果が表示されています。
世界的に見ても日本は有数の、風呂による治療効果が高く評価されている国ではないでしょうか(^^)
しかし、何でもかんでも温めればいいのか?というとさにあらず・・
怪我をした場合は直後は冷やし、数週間から数ヶ月痛みが続く場合は温めましょう!!
というのが基本的に言われることです(^^)
これは、打撲などの怪我の直後は腫れを伴うことなどが多く、冷やすと血管が収縮するので腫れを抑えることができます。
この時に温めてしまうのは、もちろん逆効果になりますので注意してください。
「温めたら、身体の痛みは和らぐのか?」
一方慢性の怪我は、筋肉の張りを伴うことが多いです。
その為温めることで周囲の筋肉を柔らかくし、緩めるので関節や筋肉を自由に動かしやすくなります。
さて・・・ここで問題です。
身体を温めるには色々な手段があります。
その一つに「温熱ラップ」があります。
まあ、超熱い温湿布というか、日本では代替え療法としてホッカイロをまとめて貼っているみたいな感じです(^^)
これはどうなの?と思いませんか?
先ほど述べた「筋肉をゆるめる」には、皮膚の温度を3〜5度、5分以上は温めることが必要とされています。
まず温熱ラップは、表皮からわずか6mmしか到達しないそうです。
ん・・・・6mm?
全然筋肉とか温めてないじゃん・・・・
ダメじゃね?
と思いませんか?
いやいや・・これですね・・・
温熱ラップだけじゃないんですよ(^^;
電気毛布・湯たんぽ・さらにはなんとサウナ、・・・
そしてさらになんとお風呂でさえも「表面的な熱源」と考えられています。
筋肉の内部まで温めたい場合は、超音波や短波、マイクロ波のエネルギーを利用した機械を使う必要があるそうです。
これは簡単にいうと・・・
オーブントースターか電子レンジの違いとでも言えばわかるでしょうか?(^^;
まあオーブントースターでも長時間焼けば当然、中まで焼けますしサウナやお風呂でも汗がダラダラと垂れてきますので内部に全く影響がないということはないと思いますが・・
おそらく皆さんが想像しているよりははるかにその温度の効果は「表面」に限られているかもしれません。
そして、それが効果があるの?
表面的なのに?
と思われるかもです。
これですね・・・やっばりいくつか研究されています。
まず2010年のコクラン共同計画による論文レビューによると、この6mmしか到達しない温熱ラッブを貼ることで腰痛に効果があるのか?という研究報告がされたようです。
それによると「少数の研究事例で中程度の効果は認められた」とう報告がされているそうです。
2005年の研究では、ふくらはぎの筋肉に温熱パックで事前に温めておくとストレッチを行わなくても足首の可動域は広がることもわかったそうです。
(アーカイブス・オブ・フィジカル・メデイスン&リハビリテーションにて掲載)
・・・・やるじゃん・・・・
たった6mmなのに・・・・
て感じですね(^^)
ただ、臨床的なデータでの指針では、身体を温めるのは、運動後ではなく運動前のウォーミングアップの時に温めた方がよく、怪我の直後はやはり温めてはいけないということ・・・
あとは、十分な証拠がないので好みで良い!・・とされています。
まあ・・・そんなもんだよね(^^;
ただ、怪我の直後以外は温めることによって何か弊害が出るという事は特に認められていないです。
またお風呂に入ると、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が低下することが認められています!
また最初に書いた温泉の効能のように、関節炎や慢性的な痛みに対しては効能が色々と認められているので、普通に身体を温めることは良いと僕は思っています。
まあ・・トレーニング後にお風呂に入った後の爽快感は格別ですしね(^^)