水分や汗について

「汗」と「脳」の関係について

スポーツマンと運動不足でぽっちゃりした人の汗の違い

皆さんこんにちは!

パーソナルトレーナーの野上です

今日は「疲労と汗」についてお話をしたいと思います。

普段からトレーニングをされている方には「汗」とは切っても切れない関係にあると思います。

発汗には二つある

まず汗には「精神性発汗」「温熱性発汗」というものがあります。

「精神性」の発汗

「精神性」の発汗とは緊張やストレスなどでかく汗です。

ハラハラドキドキする時にかく汗は「手に汗を握る」という表現の通り、手の平や足の裏で多く見られます。

「温熱性発汗」

「温熱性発汗」とは、上昇した体温を下げるために起こる発汗です。

疲労に関わる汗はこちらになります。

体温を下げるために最初に起こるのは皮膚の血管を拡張させて血流を増やし、体内の熱を外気で冷やす反応です。

犬はこれを舌で行い、象は耳で行ったりしますね(^^)

しかし、夏の酷暑時は外気が体温近くまで上がるため、外気で冷やすことができなくなり「発汗」が唯一の体温を下げる手段となります。

汗は蒸発する時に「気化熱」を奪い、100mlの汗が蒸発すると約1度の体温が下げられます。

この発汗と蒸発がスムーズに進まないと体温の異常上昇がおこり「熱中症」を発症したりします。

また汗でナトリウムなどの電解質が失われると体内の浸透圧のバランスが崩れ、それが「発汗」による「疲労感」の背景にあたったりします。

発汗で疲労感を起こさないポイントは、水分補給を欠かさないことはもちろんの事、スポーツドリンクなどでナトリウムなども適度に保ちつつ体内の水分量を一定に保つ事が必要です。

また、汗を素早く蒸発させることが体温低下への近道なので、速乾性のウェアを着て湿度を低く保つと汗が蒸発しやすくなり、体温の低下をスムーズに促せます。

また「蒸発」させることが必要で「拭き取る」ことは必要ではありません。

汗を拭き取り過ぎてしまうと、蒸発に必要な汗がなくなってしまうので、体温の低下を促すことができなくなります。

適切な水分補給と正しいクールビズによる湿度管理が汗による疲労を防ぐ鍵となります。

「汗」と「脳」の関係について

次にその汗と脳の関係についてです。

みなさん、よくアニメやマンガで頭から湯気を出して怒るシーンで見たことある方多くないですか?

実際「頭部」は人体のなかでも最も熱産生が多い場所です。

脳の重さ自体は体重の2〜3%ほどしかありません。

しかし、じっとしている時でも脳は基礎代謝の20%ほどのエネルギーを活発に消費しています!

しかし、その大半は「熱」となって体温を上げてしまいます。

つまり頭はめっちゃ「熱を発している」のです。

なので、実は頭部は他の部位の2倍の汗腺があり、発汗で脳を冷ます仕組みが整えられています。

頭は汗をかきやすくすることにより、その気化熱でクールダウンしやすくなるように作られているんですね(^^)

しかし、この発汗機能でも熱が下がりきらない場合はどうなるのか?ですが・・

こうなると頭痛を引き起こしやすくなります。

脳は丈夫な3層の膜で覆われていて、内部は脳脊髄液という液体で満たされています。

豆腐が水にプカッと浮いているようなそんな感じを想像していただくといいと思います。

この脳脊髄液は脳の中で作られていて静脈やリンパ管から体外に排出されます。

脳脊髄液は脳の水分量を調節したり、形を保ったりする役割があります。

この脳脊髄液が減ると内部の圧力が低下して、脳の形と機能が正しく保てなくなります。

すると・・・・頭が痛い・・・なてことが引き起こったりするんですね(^^;

しかし、脳のクールダウンのためには、頭部の汗腺を全開に使用して汗をかいてクールダウンさせることもとては大切です。

ん? 汗をかいてクールダウンするのはいいけど、脱水で脳脊髄液も少なくなるんじゃないの?

ではどうすればいいの?・・・・

はい、汗はかくけど水分補給もたくさんしましょう!!となります!

・・・・ひねりがなくてすみません(^^;

あとは、もともとヒートアップしやすい脳をできるだけ涼しい環境においてあげることが必要です。

昔から「頭寒足熱」という言葉があります。

頭は冷やして末端の足は温める方がいいという健康上の四文字熟語です。

夏に髪を短くする方も多いと思いますが、これはとても有効な方法です。

また、帽子で直射日光を避ける方も多いと思いますが、その際は、できるだけ通気性の良い帽子をかぶることも大切です(^^)

脳の温度が高くなりすぎると脳の機能が落ちてしまい、仕事や勉強の効率が悪くなります。

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