スピード・アジリティ

「目のスピードアップ」Aロッドもやっていた「フォーカシング」をご紹介!

2019年4月23日

目のトレーニングについて

皆さんこんにちは

パーソナルトレーナーの野上です

今日お届けしたいテーマは「目のスピードアップ」「フォーカシング」です。

フォーカシングとは?

カメラのフォーカスをあわせるように「目のピント」をあわせる能力のトレーニングのことを言います。

以前ご紹介した、ドアジャンプ・さらに前回ご紹介したハートチャートを覚えていますでしょうか?

ドアジャンプは2枚、離して壁に貼ってある紙に書いてある文字を、左右交互に読んでいくトレーニングでした。

ハートチャートは、その文字を縦1列ではなく、縦・横10文字くらいにまで広げて、より文字の選択を難しくして行うトレーニングでした。

これらのトレーニングもある意味で、目のフォーカスの能力を鍛えるトレーニングであったことには間違いありません。

しかしこれらのトレーニングには、まだ欠けている要素があります。

これらのトレーニングは、「壁に貼った紙」に書いてある文字を読むトレーニングです。

そう・・・壁・・・・

つまり、2次元上での目線の移動トレーニングであるわけです。

そしてこれらは「奥行き」方向のトレーニングではないのです。

いろいろなスポーツはあくまで「3次元」で行われており、その多くは奥行き方向への目の「フォーカス」の能力がとても大切になってきます。

しかし、壁に貼ってある紙の文字を追う能力を上げるだけではなく、「奥行き」方向の、目のスピードトレーニングも必要になるわけです。

ここで、そのトレーニングのいい例をご紹介したいと思います。

メジャーリーグが好きな方には、ご存知の方も多いと思いますが、A,ロッドという選手がいます。

そう、アレックスロドリゲス選手です。

かつて、松井選手や、かのイチロー選手もチームメイトとして尊敬してやまない、ニューヨークヤンキースを代表する名選手です。

このAロッド選手がバッターボックスに立つ前のネクストバッターボックスでとある「目のウォーミングアップ」をしていたそうです。

それはどんなウォーミングアップだったのかというと、まず顔の前にバットを持って、バットに書いてある文字、マークをじっと見て目の焦点をそこに合わせます。

そのあといきなりバットから目を離してセンターを守る選手に目のピントを合わせるのです。

最初はなかなかピントをあわせるまで時間がかかるものの、慣れてくると、カメラのピントが近くから遠くに瞬時にあわせるように、目の「ピントを合わせるスピード」も向上していったそうです。

野球のバッターなどは、まさに「奥行きのピントを合わせる能力」というのは非常に重要です。

このトレーニングは、家の中でもある程度はできます。

このAロッド選手のように、まず近くにある何かに目の焦点を合わせ、そのあと窓の外のなにか遠くの目標物を定め、そこに素早くピントをあわせるのです。

最初は不慣れでなかなか難しいかも知れませんが、続けていくとどんどんそのスピードがあがっていく事でしょう。

また、「近く→遠く」だけでなく、「遠く→近く」のピントも合わせるようにして目の「奥行き方向のピントあわせ能力」を鍛えてあげてください。

スポーツは3次元で起きていますので、ぜひこのようなトレーニングは、普段の何気ない時でも出来ますので、気軽に思いついた時に行うようにしましょう!!

「目のフォーカスの能力を向上させるために必要な事」

「フォーカシング」の能力を上げるために、一旦近くのものに目のピントを合わせてから、遠くのものに目線を移動して、そこにいかに早くピントを合わせられるか?を普段からトレーニングする事は、とても大切です。

しかしこのフォーカシングが上手くいかない・・・というがいるかもしれません。

それはなぜか?です。

これですね・・・・実は「心理状態」も、ものすごく関係してくるものなんです。

どういうことかというと、人間には意識して動かせる「随意筋」と、意識しては動かせない「不随意筋」があります。

随意筋は、腕の筋肉だったり、脚の筋肉だったり、分かりやすく動かせる筋肉をいいます。

それに対して不随意筋とは、心臓の筋肉だったり、内臓だったり、そういった絶対に意識しては動かせない場所のことです。

そして、意識して動かせない筋肉を支配しているのは、自律神経といわれるものです。

自律神経には、交感神経と副交感神経というものがあります。

例えば、副交感神経が優位な状態だと、人はお休みモードとなり、心拍も呼吸も穏やかになります。

逆に交感神経が優位になると人は戦闘モードになり、呼吸は浅く速くなり、心臓も自然とドキドキするものです。

このように、人は意識とは別に筋肉が動いてしまうことが往々にしてあるのです。

では、このことと「フォーカシングが上手くいかない」ことと、どう関係があるのか?です。

ちょっと考えればすぐに分かります。

以前ご紹介した、「ドアジャンプ」や「ハートチャート」は壁に貼った紙に目線を動かすトレーニングでした。

このように「目線の横への移動」は、意識して行えるものです。

つまり目の横への移動は「随意筋」によって動かされているといえます。

それに対して、奥行き方向の目のピンとあわせを「意識」して筋肉を動かして行えるでしょうか?

無理ですよね?

ピントあわせというのは「身体が自然と行う」ものです。

つまりフォーカシングは「不随意筋」の能力をあげるという、ちょっと難易度の高いトレーニングになるのです。

そして、不随意筋は、先ほどもいったように「心理状態」によってその動きが制限されたりします。

極端に緊張した状態で、交感神経が優位な状況だと、目の水晶体の筋肉も緊張してしまい、ピントを合わせる能力が低くなってしまうのです。

極端に緊張してしまうと、視野が狭くなったりしますが、それは目のフォーカス能力が不随意筋によって動かされているからともいえます。

ゴルフなどで極端に緊張している時に、目の前のボールではなく、ふと周りの景色に目をやることにより、緊張をほぐすということがありますが、まさに目のフォーカスと心理状態のコントロールがリンクしていることを示す良い例だと思います。

フォーカシングの能力を向上させたかったらまず心理状態をリラックスさせることが大切です。

次に実践で緊張しているときのフォーカス能力を向上させたかったら、普段のトレーニングから「緊張した状態」のなかで、フォーカシングトレーニングをすることをお勧めいたします。

例えば先生に指されて、立って何か発表するようなシーンで、目の前のテキストと先生の顔を交互にみて、フォーカス能力のトレーニングをしてみてはいかがでしょうか?

え? それどころじゃないでって?(^^;

まあ、冗談はさておき、そのように普段から何か緊張状態をあえて作ってフォーカシングを行うトレーニングはとても大切です。

室内でのトレーニング方法は何かないのか?

室内でこの「フオーカシング」の能力を鍛えていきたいという場合に、用意してもらいたいのは、以前ご紹介した「ハートチャート」の紙です。

もう忘れてしまったという方のために、説明すると、ハートチャートとは、紙に縦・横ランダムに文字や数字を書いた紙を2枚用意します。

ハートチャートトレーニングは、この2枚の紙を壁に離して貼って、縦横の文字を、順番に読んでいくトレーニングでした。

紙に書いてある数字の読み方は、例えば右の紙の一番右上の文字を読んだら、次に左に貼った紙の一番左上の文字を読み、次にまた右に貼った紙のの文字の右上から縦に2番目か、横に2番目の文字を読んだら、左の紙の縦に2番目か横に2番目の文字を読んでいくというトレーニングです。

視線を左右に振りながら、離れた紙の中の文字を順番に読み上げていく事で、横方向のフォーカス能力を鍛えるトレーニングだったのですが・・・

そう、今度は「奥行き」方向のトレーニングです。

しかしこのハートチャートの紙を奥行き方向にどう使うのか?ですが・・・

ハートチャートで使った紙をそのまま使ってもいいのですが、できればもう一工夫してもらいたいと思います。

それは壁に貼るハートチャートの紙はそのままでもいいのですが、もう一つ「ちょっと小さいハートチャート」の紙を用意してもらいたいのです。

そして、その紙を壁に貼るのではなくて「手で持つ」のです。

手で持った方の紙にまずフォーカスを当て、次に壁に貼った紙の文字にフォーカスを当てるというトレーニングです。

読んでいく時の順番は、右上や左上のどちらでも構いませんが、ちゃんと「縦」もしくは「横」に、両方の紙の文字を順番に読んでいくようにしましょう(^^)

まずは壁に1枚、ハートチャートの紙を貼って、手に一枚小さなハートチャートの紙を持って、この2枚でトレーニングをします。

できればメトロノームを使ってリズムを一定にしながらトレーニングすることをお勧めいたします。

そしてまた、この2枚のトレーニングで十分にフォーカシングのスピードが上がったら、壁に貼る紙を2枚に増やします。

もちろんこの2枚の紙は出来るだけ離して貼った方が良いです。

そして、手元の紙の文字を見たら、壁の右の紙を見て、また、手元の紙に目をフォーカスさせたら、今度は左の紙という感じで、交互に見て行くトレーニングも有効です。

また、手元→右の紙→左の紙→手元、という感じで、三角に目線を移動させてあげるトレーニングも有効でしょう。

室内でちょっとした時間で「目のスピード能力の向上」をはかれるトレーニングとなります。

目のフォーカス能力を向上させたい方はよろしければご参考にしてください。

「ジェンセンロック」

「ジェンセンロック」は、ここからさらにレベルアップを図るトレーニングです。

どうするのかというと、ハートチャートの手に持つ紙を2枚用意します。

そして、行うトレーニングは先ほどのフォーカシングトレーニングと同じです。

手元の紙を見て、次に壁に貼ってある紙の文字を見てを繰り返すトレーニングなのですが・・・

1点だけ違うところがあります。

それは・・・2枚手に持った紙の1枚で、片目を塞ぎます。

そう、フォーカシングのトレーニングを、「片目」で行うのです!!

そしてさらにここから続きがあります!

まず、遠くの壁に貼ってある紙に目のフォーカスを合わせます。

片方の目は紙で覆ったままです。

次に空いている方の目に持っている紙を腕を伸ばした状態で、その紙の文字にピントを合わせます。

そして、その紙をどんどん目に近づけていきます。

やがてピントが合わなくなったら、そのまま腕を曲げて紙で目を覆います。

次は反対の紙で目を覆うのをやめて同じように、まず、遠くの紙にフォーカスし、次に腕を伸ばした紙にフォーカスを移し、ピントがあったらどんどんその紙を近づけていく・・・

これを繰り返します。

つまり単純に奥行き方向の2点の紙にピントを交互に移すのではなく、さらに「紙を奥行き方向に移動させる」ことによって、奥行き方向にさらに動体視力の要素を取り入れつつ、フォーカスしていくのです。

スポーツの現場では、フォーカスしなければならない目標物はこのように奥行き方向に対しても移動をすることが普通です。

なので、決まった2点に対してのフーカス能力を向上させるだけではまだ足りず、このように「移動」の要素を入れていくこともとても大切です。

最初は目がとても疲れるかもしれませんが、慣れてくると「目のスピード」の向上が実感していってもらえると思います。

ぜひプレー速度を上げるための「目のスピード」をあげたい方はよろしければご参考にしてください(^^)

ではでは!!!

 

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