股関節を外転させる筋肉は本当にそれほど必要ないのか?
これを実際に研究した事例があります。
まずこの表はその研究の結果です。

この表だけだと、流石に股関節の外転の力とタイムの相関関係はよくわからないですよね(^^;
しかし、この研究をして行く際に、両足の股関節の外転の筋力は以下の項目で強い相関があったそうです。
- 180度方向転換走における各方向走行タイム
- 90度方向転換走における各方向走行タイム
これはどういうことか?
先ほど述べたように、股関節を外転させる・・・
つまり足を外側に開く動作は、直接的な推進力というよりは、骨盤を安定させる働きの方が強いのですが・・・
そう、これが大切なんです。
どんなスポーツにも「モビリティ」と「スタビリティ」というものが存在します。
モビリティとは「動的な動き」を指し示しています。
スタビリティとは「安定させる働き」を示しています。
手足を自由に力強く動かすため(モビリティ)には土台となる「体幹部」が安定していないと(スタビリティ)上手く力が発揮できないのです。
クレーン車の土台がグラグラしていると、いくらクレーンの力が強くても重いものを持ち上げられないのと一緒です。
方向転換の際には「急ブレーキ」と「急発進」の両方の働きを求められます。
この時に骨盤がグラグラしてしまうと、地面を蹴る力が逃げてしまいます。
すると上手く地面からの反力が体に伝わらずタイムがロスしてしまうのです。
股関節の外転の筋力を鍛えるというのは、なかなかやり方もその効用もよくわからないという方が多いと思います。
その効用は今述べたように、しっかりと骨盤を安定させ他の筋肉が十分に働けるように裏方の働きがあります。
この「裏方力」が、タイムにも大きく影響をいたします。
股関節の外転の力を鍛えるには、サイドプランクや、ラテラルバウンドという種目が適しています。

裏方の働きといえど、タイムに影響を与える大切な筋肉ですので、メインの筋肉のみならず、しっかりこれらの筋肉も鍛えて「使える筋トレ」を目指しましょう!
