2019年03月13日

体幹トレーニングと腰椎の安定性について

皆さんこんばんは!!


毎週火曜日は腰痛・肩こりをテーマにお届けいたしております。


今日は「体幹トレーニングと腰椎の安定性について」と言うテーマでお届けしたいと思います。


腰痛の方に体幹トレーニングを処方し、腰椎の安定性を強化すると言うことは、トレーニングの指導現場ではよく見られる風景です。


特に腰痛の場合は、そま原因によって、体幹部を屈曲させてはダメと言うケースもあれば、体幹部を晒してはダメというケースもあります。


そのような中、静的体幹トレーニング・・・つまり、「プランク」のようなトレーニングは、脊柱の角度の変化を伴わないため、どんな腰痛の方にも広くオススメできるエクササイズとなっています。


しかし、それら静的な体幹トレーニングが本当に腰椎の安定性を高めるのか?という疑問を持っているような方、いませんか?(^^;


今日はそのような方々に対して、静的な体幹トレーニングが、実際のスポーツの現場において、どのように腰椎の安定に寄与したか?というてんに対し、とある研究事例をご紹介したいと思います。


どのようなスポーツで研究したのかというと「水泳におけるドルフィンキック」です。


オリンビックなどで水泳を見たことのある方ならすぐにわかると思いますが、ドルフィンキックとは飛び込んでから、水中を、体幹部をクネクネと素早く曲げたり伸ばしたりしながらキックして行くあれです。


もう、一般の方には信じられないくらい、体幹部を高速で屈曲&伸展させているのを見たことがある方も多いと思います。


そしてあの動きだと、当然


・腰椎にはとんでもない負荷がかかるという事、


・腰椎の安定性がとても重要であるという事


というのは、一般の方にもわかりやすい動きだと思います。


大学に所属する競泳選手6人に対し、十分なウォーミングアップ後、最大でドルフィンキックを行ってもらい、その時の動きを水中カメラでスーパースロー撮影をし、さらに2次元動作解析ソフトで解析を行ったそうです。


その際、第12胸椎、第3腰椎、第一仙椎の3点のマーカーから腰椎の角度を算出し、さらに動画から泳速も算出したそうです。


体幹トレーニングに関してはある一定期間行った結果というよりは、ドルフィンキックをした直後に体幹トレーニングを行い、そのあとにすぐまた泳ぐといった手法をとっています。


IMG_5513.jpg

※実施した体幹トレーニング


筋肉の活動レベルを上げて行う事でどれだけ腰椎の安定性が上がったのかを知る研究だと思われます。


結果としては、介入前は、屈曲時の最大角度は169.5±7度の角度だったのに対し、介入後は173±6.9度だったそうです。


最小角度は介入前は139.9度±12.5度に対し、介入後は142.9±9度だったそうです。


結果、トレーニング介入により、伸展の角度は減少し、屈曲の角度が増えるということが現れました。


しかし、動いている角度を見てみると29.6度対30.2度とそれほど変わらなかったそうです。


つまり、動いている「幅」は同じでも、動いている「領域」が、体幹を曲げる角度の方向に少しずれたということが言えると思います。


最後に泳速に関しては変わらなかったそうです。


実験としては、人数が少ないことと、極端に優位な変化があったわけではないのですが、それでも、腰を反らす方向へのストレスに関しては、可動域を確保しつつ、少なからず抑制の効果があったと考えられる結果となっています。


筋肉の活動レベルを引き上げるだけでもこのように瞬時にある程度腰椎の安定度には貢献が見込める貴重な研究なのではと個人的に感じています。


腰椎の動きを安定化させたいという方は、ぜひ静的な体幹トレーニングを普段のトレーニングに盛り込んで行ってもらえればと思います。


色々書きましたが、よろしければご参考にしてください(^^)


ではでは!!!


参考 JATI エクスプレス 2019年 2月号 早稲田大学 スポーツ科学研究院 飯塚助教授
posted by てっちゃん at 00:45| 腰痛