スポーツの為の筋トレ

大胸筋はサッカー・野球に必要ない?そんなわけない理由

サッカー

皆さんこんにちは

パーソナルトレーナーの野上です

今日は、まずみなさんとのやりとりを詳しくご紹介します。

ご紹介するのはこのようなやりとりでした。

質問
差し支え無ければ質問をさせてください。

某漫画家の先生が、大胸筋と腹筋を鍛えても、アメフトには有効だがサッカーには効果がない、とおっしゃっています。

これは正しい知識なのでしょうか?

有名な先生だけに誤った知識が世間に広まってしまう可能性があります。

野上鉄夫
正しい知識ではないと思います(^^;

人と接触するスポーツで鍛えないでいい場所というのはありません(^^)

というものでした。

こういう誤解する方って、結構多いですよね(^^;

このスポーツにこの筋肉は必要ないから鍛える必要もない・・・と・・・

特にプレーヤーというよりは、コーチやトレーナーにそのような意見を持っている人が多い気がするのは僕だけでしょうか?(^^;

はっきり言いますが、答えにも書いたように「鍛えないでいい場所」というのは、特に接触スポーであれば「ない」と思わなければなりません。

また、四肢の付け根である、股関節と肩関節の周辺の筋肉(大胸筋はこの筋肉群に当たる)、さらにそれらをつなぐ体幹部を鍛えないでいいスポーツというのはおそらく存在しないでしょう。

この漫画家の先生がどんな漫画を描いているのか全くわかりませんが、大胸筋と腹筋はサッカーに必要ないというのは、かなり暴言に近いと思います。

スポーツに大胸筋って必要?

体幹部はまだわかるけど、大胸筋必要?

なんて思われ方も多いかもしれませんが、はっきり言いますが必要です。

ボールを足で蹴るだけがサッカーなのでしょうか?

サッカーがフリーキックだけのスポーツなら確かにいらないかもしれません。

しかし、相手とぶつかり合い、弾き飛ばされ、ユニーホームを引っ張られたりひっばったり

(まあこれは反則ですが、やっていない人いないですよね(^^; )

これらの動きでは、もちろん大胸筋はかなり使われます。

僕も昔からサッカーを見ていますが、最近の日本代表の選手達にとある変化があることに興味を持っています。

それは、昔から僕は職業柄のせいか、選手の身長と体重の両方をチェックする癖があるんです。

その二つで、この選手はどれくらいの筋肉量があるのかを推し量ります。

昔は身長−110くらいの選手が多かったのですが、最近は身長−100くらいの選手が日本代表に多くなってきている印象が非常に強いです。

今の日本代表で突出したパフォーマンスを発揮している中島選手や堂安選手、わがレッズから海外にはばたいた遠藤航選手や、今キャプテンマークを巻くことの多い、ボランチのサンフレッチェの青山選手がそれです。

これくらいの筋肉量がないと、体格の大きな外国の選手と対等に渡り合えないことが容易に想像できます。

にも関わらず、「サッカーには胸と腹筋は必要ない」・・って・・

ほんとやめてもらいたいと思います(^^;

また、サッカーだけでなく、野球なんかでも「胸の筋肉は必要がない」とまことしやかに言われますが、投げたり打ったりする動作でも、しっかり胸の筋肉は使われます。

また最近のプロ野球選手は、ボディビルダー顔負けの重量でスクワットをしたりベンチブレスをしたりする選手もいます。

それらの選手の打球の飛距離がすごいこともこれまた容易に想像できます。

サッカーをやっているから足を中心に鍛えたいとか、僕は〇〇のスポーツをやっているからここの筋肉を中心な鍛えたいとかいう発想は、パフォーマンスにおいては悪い影響の方が多いと思った方が良いです。

スポーツは全身を連動してパフォーマンスを発揮していくものです。

全身の筋肉を満遍なく鍛えて、バランスのいい身体を作り上げた方がスポーツパフォーマンは高まりやすくなります。

「野球やゴルフに「胸の筋肉」は必要ない?

スイング系の動作をするスポーツ・・・・

一番わかりやすいのは野球ですね(^^)

ほかにもゴルフがこれにあたります。

よく聞きませんか?

ゴルフに胸の筋肉は必要ない!

野球のスイングに胸の筋肉は必要ない!

・・・ていうセリフ(^^;

なので、ベンチブレスをやっても野球やゴルフに役立たない!

もっと他のトレーニングをするべきだ!

そんなに胸を鍛えてどうするの?

大事なのは足腰や背中の筋肉だ!

・・・とか・・・(^^;

まあ、わからなくもありません。

スイングの力の伝達

バットやゴルフのような長尺物を高速でスイングすれば、当然「遠心力」と言うものが働きます。

またスイングの始動及びエンジン的な役割をするのは「下半身」です。

そしてその「下半身」が発生したパワーで骨盤を回し、体幹がそのパワーをロスなく上半身に伝える。

この時に生じる激しい遠心力に耐えるために背中の筋肉が、バットやゴルフクラブが身体から離れていかないようにしっかりと保持しつつ、クラブを「引いて行く」動作も合わせて行う・・

あれ? 胸(押す動作)ないよね?

じゃあ胸使わないよね?

大事なのは「下半身」や「体幹」だよね?

と普通は思うと思います。

この前振りの流れからして「野上さん、それらの考えをひっくり返す、なんか裏付けのデータ持ってるでしょ?」と、勘のいい読者のみなさんならわかると思いますが(^^;;

はい!、持っています!(^^)

この表をご覧くだい。

NSCAストレングス&コンディショニングジャーナル参照

この表はゴルフスイングをした時の各筋肉に筋電図をつないで、どの筋肉がどれくらい活動しているのかを示した表です。

最初の表は、上半身、下の表は下半身の筋肉の活動を示しています。

見ていただきたいのは上半身のダウンスイングの中盤から終盤にかけての大胸筋の筋肉の活動です。

(上半身のスイング局面上から3つ目)

大胸筋・・・なんと右も左も93%も活動しています!

もう、ほぼベンチブレスでMAXを上げている雰囲気すら漂いますよね!

これは上半身・下半身全ての筋肉の筋肉の活動で、ダウンスイングの開始時の大臀筋の活動100%に次ぐ高出力状態を叩き出しているのです。

これでも、「胸の筋肉は必要ない」なんて言えますかね?

全身を満遍なく鍛えよう!

僕はどんなスポーツでも「全身を満遍なく鍛える」ことはとても大切だと思っています。

(運動の全面性と言う)

このスポーツは、こう言う動作ばっかりだから、この筋肉はあまり要らなくて、このスポーツに特化した必要な筋肉をもっと鍛えよう!

・・・・と言う気持ちは確かにわかります。

関連記事 〇〇に必要な筋肉(例えば野球やバスケ)ってなんですか? なんてあまり考えなくていい理由!

よく、SNSやジムの現場でも「〇〇のスポーツのための筋肉(トレーニング)ってなんですか?」と質問されることはあります。

そういう時に僕はそのトレーニーのレベルを判断します。

そしてレベルがあまり高くないようであれば「まず、全身満遍なく鍛えてもらった方がいいですよ」とアドバイスすることが多いです。

もちろん競技特異性(その競技独自の筋肉の動かし方)に合わせたトレーニングも必要です。

例えば同じ野球やゴルフなら長距離を走りこむより、もっとダッシュや瞬間的な動作トレーニングを行なって行った方が良いと言う感じです

(野球やゴルフは瞬間的なスポーツだからです)

しかし、こと「筋トレ」に的を絞って話せば、少なくとも「筋トレする場所」は「全身まんべんなく」トレーニングすることが大切だと思っています。

ちなみにこれはどのスポーツでもほぼ同じです。

スイングにおいて最も使っていないと思われる「胸の筋肉の筋活動」一つとっても蓋を開ければこのようになるのです。

どんなスポーツも「全身の筋肉を連動して」動作をしています。

なので、筋トレもできるだけ全身のトレーニングを行い、パフォーマンスの底上げを図って行かなくてはいけません!

ぜひ「スポーツのための筋トレ」をしている方はよろしければご参考にしてください(^^)

ではでは!

関連YouTube動画 本当にゴルフやバッティングで胸の筋肉必要ないの? ぜひコーチに見て欲しい!

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