皆さんこんにちは!
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「ホットスタジオでの運動」というテーマでお届けしたいと思います。
僕が長年働いているフィットネス業界は、今「ホットスタジオ」ブームが到来しています。
新設されるフィットネスクラブには大抵「ホットスタジオ」があるところが多く、多くの場合「ホットヨガ」を中心としたプログラムが人気を博しています。
うちのクラブでも、スタジオに電熱板をつけてホットスタジオ化し、そこで様々なプログラムを行っていますが各クラス非常に人気が高いです。
汗がいっぱい出て、やった気がする・・・とか、
爽快な気分になれる・・・
という声をとても多く頂きます(^^)
また夏の暑い季節の中外でスポーツをする方も多いと思います。
甲子園なんて今ではほぼグランド全面ホットスタジオ見たいな感じになっていますよね(^^;
暑い環境で運動する事について
まず人間の身体はそもそも「熱を発する」動物です。
身体から発せられる熱と、放熱の量が等しい時にはヒートバランスが取れていると言えます。
ヒートバランスとは「熱の収支」のことです。
暑い環境で運動すると、蓄えられた熱が同じ速度で拡散するとは限りません。
まず暑い環境で運動するとどういう変化が身体に起こるのか?ですが・・・
- 脱水
- 深部体温の上昇
- 心臓血管系へのストレス増大
といったことが起こり、スポーツパフォーマンスは通常低下してます。
ホットスタジオでトレーニングをする場合これらのことにケアしながらトレーニングしていくことが大切です。
「ホットスタジオ」や暑い環境で運動する人にとっては「発汗」は切っても切り離せないものだと思います。
「汗をかかずして、なんのためにホットスタジオで運動しているのかわからない」・・・
そんな方も多いと思いますが・・・(^^;
人間はなぜ汗をかくのか?
まずそもそもな話からですが、人間はなぜ汗をかくのか?です。
これは「身体を冷やすため」に他なりません。
そして、この発汗の量は一定ではありません。
また身体にどういう変化があるのかというと、体重が1%減るごとに発汗量は29g/m/h減少するとされています。
体重の1%と言われても、ちょっとピンとくる方少ないかもですが体重50kgの方なら500g・・・
ペットボトル1本くらいの体重減です(^^)
これくらいなら1回お風呂に入っただけても落ちちゃうなんていうかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
つまり、水分を補給しないで、どんどん体重が発汗により落ちていくと、汗が出る量はどんどん少なくなっていきます。
そして最終的には「身体を冷やすことができなくなっていく」のです。
すると深部体温がどんどん上昇していきます。
深部体温とは、身体の奥の温度のことです。
これがどれくらい上がるのかも実は分かっています。
体重が1%減ると、体温は平均0.21℃上昇することが明らかになっています。
するとどうなるのか?
心拍数が上がります!
そして、これもどれくらい体重が減るとどれくらい上がるのか?が分かっています。
体重が1%減少するごとに心拍数が4〜6bpm増加します。
この心拍数の増加は血漿量の減少により1回拍出量が減少しているにもかかわらず、血圧を維持し動員中の筋肉に確実に血液を送り届けます。
これは放熱に必要な皮膚の血行を維持するために起こります。
この時の身体パフォーマンスですが、疲労困憊までの時間が28%〜37%短くなります。
普通なら1時間で疲労困憊になるところが40分ほどで疲労困憊になる計算です。
またピークパワーの能力が12%〜17%減少するという変化も起きます。
夏の甲子園ではみんなパフォーマンスが低下している状態でプレーしているのが伺い知れますね(^^;
まずはホットスタジオで運動すると身体にどんな変化が起きるのかを中心にお話しさせていただきました。
次のページはホットスタジオにおける水分補給についてご紹介します