2017年05月16日

「身体の軸」の使い方一つでパワーは同じでも結果が違う・・

みなさんこんばんは!!!


毎週月曜日の夜は「スピード・ジャンプ力向上」をテーマにお届けいたしております。


今日は、「「身体の軸」の使い方一つでパワーは同じでも結果が違う・・!!!」というテーマでお届けしたいと思います(^^)


前回、1991年世界陸上での優勝者、ギュンター選手と日本人代表の岡野選手を色々と比較したデータをあげて、パワーがおなじでも飛距離がぜんぜん違うというお話をしました。


IMG_3136.jpg


非常に興味深いデータであるとともに、これまで色々と話していた「2軸」の動きにも関連が出てきます。


で、実際何が違ったのかというと、動作開始からリリースまでの動作の「移動距離」が違い、結果投擲のフィニッシュ速度に影響を及ぼしているんです。


こちらのイラストをごらんください!!


IMG_3135.jpg



特にリリースポイントに注目です。


ギュンター選手はサークルのはるか遠方にリリースポイントがあるのに対し、岡野選手はサークルギリギリのところにリリースポイントがあります!!!


陸連バイオメカニクスによるとギュンター選手と岡野選手とでは、テイクバックしてからリリースまでの砲丸の移動距離になんと「72cm」もの差があったそうです。


この差は、身長の差をはるかに凌駕します。
(ギュンター選手2m、岡野選手1.82m )


これは投球フォーム・・特に中心軸と2軸の差に現れる・・・


というところまで前回お話し致しました(^^)


今日はこの続きです。


この72cmの差は、ギュンター選手の投球フォームが2軸で動いているのに対し、岡野選手は中心軸で動いている結果であると考えられています。


二人が用いている投げ方はオブライエン投法と言って、後ろに向いて構え、後ろ向きのまま投げる方向に移動して、すかさず回転運動に移って投げます。


この時ギュンター選手は、右軸で回転のきっかけを作り、左軸に軸を差し替えて、左軸で回転し、リリース時には再び右軸に差し替えながら砲丸のリリースポイントをできるだけ前に持っていくことに成功しています。


軸の差し替えが巧みに行われている投法と言えます。


これに対し岡野選手は、後ろを向いて移動し両足を開いて踏ん張って中心を軸としながら、それを動作軸として身体を回転させています。


この違いはリリース時を後方から見ると明らかになります。


こちらのイラストをごらんください。


IMG_3183.jpg



ポイントはギュンター選手の左腕です。(矢印のところ)


ギュンター選手は左の腕を最後まで引かず、左胸の前で止めます。


それ以上左腕を後方に引きません。


左の肩甲骨も背中に寄せません!!


ここで腕を止めることによって左に軸を作り、この左軸で身体は回転してゆきながら右手が前に伸び、右手に持った砲丸に力が乗って行きます。


岡野選手は中心に軸をおき動作するので、左の脇が開きながら腕を後方に引いて、回転のバランスを取りながら投げます。


そして岡野選手は中心軸で右手で砲丸を突き上げるので、中心軸の左側ではバランスを取ろうと、左側が下がるのです。


左側が下がると砲丸に力が乗らず、かなり手前でリリースすることになります。


ちょっと話は変わりますが、実は僕、去年二人の格闘家の指導をしました。


一人はKrushというK-1系の大会に出場した畑選手と、もう一人は、うちのクラブのスタッフで、極真空手をしていた本橋選手です。


この二人に、パンチを打つときの打ち方を、このギュンター選手のしている「左軸で回転させながら打つ」方法を指示していました。


畑選手は1Rで、見事に右ストレートでダウンを奪いそのまま勝利、本橋選手もそれまでは突きが非常に苦手だったのですが、トレーニングしていくうちに上達し、空手歴僅か1年で千葉県大会準優勝に輝きました。


砲丸も、パンチを打つときも力をパンチに乗せなければならないのは同じです。


中心軸の回転で打つと、パンチも力が乗らないんです!!


「身体の軸」の使い方一つでパワーは同じでも結果が違う・・ということはよくあります!!


スポーツをしている方はよろしければぜひご参考にしてください(^^)


ではでは(^^)


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おじさんトレーナーの悪戦苦闘の日々
チックショーーーーー!!!!!
posted by てっちゃん at 00:09| ジャンプ、スピード、アジリティ