2019年01月25日

アスリートにおける免疫機能について

みなさんこんばんは!!


毎週木曜日の夜は「疲労」をテーマにお届けいたしております。


今日は「アスリートにおける免疫機能について」というテーマでお届けしたいと思います。


アスリート・・・屈強な身体を誇り、病気と無縁の印象を持たれる方も多いと思います。


しかし、実は、アスリートは普段激しくトレーニングしたり、身体を酷使している人ほど、実は病気にかかりやすかったりすると言うことを前回お話しいたしました。


特に上気道感染症という、気道の上部に関節症を煩わせるケースはとてもよく見られます。


ここでポイントになるのが「SigA」という物質です。


これは、正式名称は、分泌型免疫グロブリンAというのですが、これは、唾液、鼻水、汗、乳汁など、身体から分泌する液体などに存在します。


そして病原体の粘膜侵入の阻止や、毒素の中和作用を持つことから、粘膜免疫の主体とされています。


唾液のSigAを調べると、これが低下した場合に罹患リスクが高くなることがわかっています。


そしこのSigAが低くなるシーンというのはある程度決まっています。


その代表的なシーンは


・高強度トレーニング

・高地滞在

・脱水を伴う減量


・減量中のアスリート


・長距離移動


一つ一つ言われると確かに・・と思われる方も多いと思います。


もう、持久系の選手が高地トレーニングをするために長距離移動し、さらにそこからハードにトレーニングして、ちょっと脱水しちゃったら・・・・


いやあ・・・免疫力が低下しまくりですね(^^;


実際こういうシュチェーションになったら、体調を壊したという経験をされた方も少なくないのではないでしょうか?


IMG_5201.png


今回はこのSigAの低下するそれぞれのシュチエーションに置いてより具体的な説明をしていきたいと思います。


・高強度トレーニング

高強度のトレーニングし行ってもこの場合は、高重量で短時間のウェィトトレーニングというよりは、高強度の持久性の運動をした時に特に一時的にSigAが低下いたします。

また、実際の試合期間中においてもSigAは低下することがわかっいます。

そして試合期間や合宿などが長期に渡れば渡るほどSigAの低下が進み、上気道感染症にかかるリスクが増加すると言われています。


・高地滞在

高地トレーニングは持久性の選手においてはよく見られるポピュラーなトレーニングですが、標高1200mで高地トレーニングを行なった選手に比べ、滞在を2500m→3000m→3500mと6日ごとに上昇させたところ、SigAの低下はみるみる進んだという研究報告があります。


まあ、日本では3500mなんて超高地は存在しないですが(富士山より高い!!)、それでも高地になればなるほどSigAの低下が進むことは覚えておくと良いと思います。


・脱水を伴う減量

階級制のスポーツには減量がつきものですが、1週間の短期減量と、3週間という少し時間をかけた減量に置いて、利用者とも体重の4%の減量を実施したところ、両者ともSigAの低下が見られたという報告があります。


減量中のアスリートは特に感染症の予防やリカバーに注意を払う必要があります。


・長距離移動

一流アスリートになると、国際大会への出場や海外合宿などを伴う機会が増えます。

長距離移動に際してのSigAの低下は、10時間に及ぶ飛行機を使った移動に置いて見られたという報告があります。


航空機内の気圧は0.8ほどと平地より低く、これは標高2000mくらいにあたります。


さらに航空機内の空気は乾燥しているため、このような環境に長時間いるとSigAの低下を誘発すると考えられています。


アスリートにおいては、トレーニング以外でも環境の面から意外と病気にかかるリスクは高いものなのです。

普段のトレーニング以外でも気をつけなければならないことはたくさんあります。


せっかくハードなトレーニングを積み重ねても、病気になって肝心の試合に出れないなんてことになったら元の木阿弥です。


次回はSigAの低下の対策について色々とご紹介したいと思います。


よろしければおたのしみに(^^)


ではでは!!
posted by てっちゃん at 00:06| 疲労