毎週水曜日は皆様とのやりとりを詳しくご説明させていただいております。
今日はご紹介するのは、このようなやりとりです。
Q
筋肉をつけるのにBCAAを摂取した方が効果があるのかないかについて、自分なりに調べたんですけど、一つの矛盾点が解けないです。
よかったら教えて下さい。
BCAAの効果は主に2つで
@筋肉の分解を抑制する
(インスリンの分泌を促す)
アミノ酸の吸収が早い
A疲労軽減
セロトニンを抑制
筋肉を大きくするためには
筋破壊して回復 @の部分についての矛盾点がわかりません。
補足です。
BCAAの摂取タイミングは筋トレ前30分前と筋トレ中についての時ですよね
A
筋肉の分解を抑制する効果とアミノ酸の吸収が早いと言うことと何が矛盾するのでしょうか? BCAAもアミノ酸なのですが・・・・
Q
書き方わかりづらくてすみません。BCAAの働きの筋肉の分解を抑制する点と筋肉を大きくするためには筋破壊して回復する点です。
BCAAを筋トレ前などに飲んだら筋破壊が起こらないと思いました。
A
なるほど、ちなみに「分解」と「破壊」は違います(^^)
わかりやすく言うと、破壊は筋繊維がトレーニングで傷つくこと、分解はエネルギーとして筋肉が溶かされることと言う感じで捉えてもらえればいいと思います(^^)
と言う感じでした(^^)
いやあ、鋭い視点ですね(^^)
僕も初めていただく質問なので「おおっ」と思わず唸ってしまいました。
筋肉が破壊されると超回復によって筋肉が大きくなる・・・
でもBCAAなどを事前に飲むと筋肉の分解が抑えられる・・・
つまりBCAA飲むと筋肉の肥大が起こらなくなるんじゃないか?と言うのがご質問の趣旨です。
基本は質疑応答で答えた通りなのですが、ちょっと補足を入れないといけないので、ここに取り上げさせていただきました。
まず、筋肉の破壊ですが、これは筋繊維に「けが」が起こるように感じてもらえればわかりやすいと思います。
トレーニングによって「引き裂かれている」と言う表現が、もしかしたらしっくりくるかもしれません。

次に「筋肉の分解」と言うのは、筋肉をエネルギーとして「溶かす」と言うイメージでいいと思います。
脂肪の場合は「燃える」と表現されますが、筋肉は「分解される」と表現されるんです。
これ基本同じで、正確には脂肪も「分解される」ものなのです。
分解されてどうなるのかと言うと「血管」に溶けて、運ばれていき、肝臓や各細胞内でエネルギーとして使われていくのです。
怪我は修復されますが、溶けてなくなってしまったものは修復とか言う話じゃないですよね(^^;
トレーニングをすると、エネルギーをたくさん必要な状態になるので、筋肉は分解・・・溶けてなくなりやすい状況になるので、その溶けて無くなるのを、BCAAは防いでくれる役割があるんです。
そしてここからが補足なのですが、筋肉が破壊ことだけが筋肉を大きくすることではありません。
と言うか、実は筋トレ程度は筋肉の繊維を「破壊する」ほどのストレスは与えられないんです(^^;
これ言うと結構びっくりされる方が多いですが、かの有名な石井直方先生も、実験したら筋繊維に破壊の兆候は見られなかったと言うことをご自身の著書で書かれています。
筋トレをすると、その部分に様々なストレスがかかり、筋肉を大きくするような物質が多数分泌され、それで筋肉が大きくなっていく要因の方が強いのです。
なのであまり「破壊」と言う言葉にとらわれない方がいいです。
そして筋肉の分解は抑制するような努力はとても大切です。
ぜひトレーニング前と途中でBCAA飲料を補給しながら筋肉の分解を抑制してください(^^)
よろしければ色々とご参考にしてください(^^)
ではでは!!!!
今日の日記ブログはこちらから(^^)
おじさんトレーナーの悪戦苦闘の日々
もう・・・なんだかなあ・・・