2018年05月07日

最近の格闘家の減量について思うこと

みなさんこんばんは!!


毎週日曜日はダイエットをテーマとしている日となっておりますが、ちょっと今日は特別編でいきたいと思います。


それは・・・以前「ネリ」選手の減量についてちょっと書いたことがあったのですが、「格闘家の減量について」というテーマで、思うところがあるので書いてみようと思います。


ことに入って、格闘家の減量失敗のニュースがよく聞かれるようになりました。


まず、これはかなり問題外だと思いますが、昨年年末の神取忍の対戦相手、ギャビ・ガルシア選手が、契約体重を12.7kgという前代未聞の体重オーバーで、試合が安全上の理由により中止となったことがありました。



まあ、この場合、試合を組む方がどうかと思うくらい体格に差があり、ちょっと茶番が入っているとすら思わせましたが・・・(^^;



そして、次に問題になったのが「ネリ」ですね。


これはみなさんも規約に新しいと思いますが、「神の左」を持つ、名チャンピオン、山中選手に対し、タイトルマッチで勝ったものの、薬物の陽性反応が出て再戦が義務付けられ、その再戦で今度は契約体重を2.3kgオーバー・・・


さらに2時間後に再計量しても1.3kgオーバーで、王座剥奪!!


しかし、試合は強硬され、山中選手はダウンの末敗北、そのまま引退となりました。


そして、さらに今度は日本人チャンピオン「比嘉選手」です。


この「比嘉選手」に関しては、まず、自身が体重オーバーしてしまう前に、以前の試合でなんと相手選手が200gの体重オーバーで王座剥奪となり、そのあとの試合で比嘉選手が6度のダウンを取り王座を獲得したのです。


この時に、具志堅会長は「世界戦でさういうのダメだよ」と不快感をあらわにしていますが、まさかその後盛大なブーメランが帰ってくるとはこの時思っていなかったのでしょう(^^;


V3をかけた試合で、200gどころではない、900gオーバーの体重超過となり、2時間後の再計量でも、ギブアップ!!!


汗が一滴も出なかったそうです(^^;


IMG_4779.jpg



その後、試合は行われたものの、その試合でもTKO敗け!


なんとも後味の悪い結果となりました。


これらの流れを見いてい、最近・・・というより、いつも思うのですが・・・


もう少し減量自体を見直さない?


なんて思うのは僕だけでしょうか?


もう、短期間で10kg、15kgは当たり前の感覚で落としますが、それで十分なパフォーマンス出せているのでしょうか?


僕自身も、プロ格闘家のクライアントさんの試合前の減量を指導したことがありますが、非常にパフォーマンスの維持、向上と、体重の減少とのバランスを取るのが難しかったのを覚えています。


その時に、「後、2.5kg上の階級にしてくれたら、ベストパフォーマンスで試合にのぞましてあげられる自信があるんだけど、階級上げない?」と、何度説得したかわかりません。


いつも不思議ですが、なんであんなに「ギリギリ「以上」」の減量を課すのか?


いやいや、野上さん、減量に成功したら、それだけ大きな骨格で戦えるんだよ!!


少しでも軽いウェィトでパスしておけば、リカバーした時にめっちゃ有利になることくらいわかんないの? ・・・


なんて声が聞こえてきそうですが、そんなことは十二分に分かった上で物を言っています。


まずそもそも、自分の戦う階級をどのように設定しているのか?です。


ここは特に、格闘関係のトレーナーの責任はとても重いと思います。


ちゃんと体組成測定器を使って、体脂肪率が何%になったら、体重がこれくらいになるな・・・と精密に計算して階級を決めているのならまだわかるのですが・・


「君、今体重何kg?」と選手に聞いて、体格を見てすぐに「じゃあ君は何々級だな」と、ほとんどトレーナーの「勘」でクラスを決めらているように思うのは僕だけでしょうか?


そこからあとはひたすら言われた階級まで必死に減量する・・・みたいな・・・


少なくとも僕はこのような会話は何度か実際に聞いたことがあります。


僕は体格的に有利になることにあまりにも目を向けられすぎていて、「パフォーマンスの質」の部分に関してはかなりおざなりにされているように感じています。


3ヶ月、4ヶ月に1回の試合ということもあり、時間があるため「減量できてしまう」という部分もあります。


しかし、例えば試合数が圧倒的に多いムエタイの選手などは、減量する期間がそもそもあまりないので、ほとんど減量することなく試合に出ることもしばしばです。
(K-1のゲーオ選手やゴンナパー選手などはほとんど減量の形跡が見られない)


しかし、減量して体格的に有利なはずの日本人選手がこれらの選手に叶わないケースもたくさんあります。


全く減量の必要がないとは言いませんが、少なくとも体組成計で体脂肪が3%くらいまで下がった時の体重をしっかりトレーナーは把握しておく必要はあると思います。


その体重プラス水抜きでせいぜい1kgまででしたら、パフォーマンスの質を大きく下げることなく試合にのぞめると思います。


逆に「それ以上の大幅な減量」を目標値とした場合は、減量を失敗するだけでなく、試合にも低パフォーマンスで臨み、負ける可能性が高いと思います。
(今回の比嘉選手がまさにその例)


また、タイトルマッチであれば、王座剥奪の上、試合が行われることも多いですが、王座のかかっていない試合もあると思います。


そういった試合に関しては、現在のK-1のように、

・第一ラウンドにあらかじめ1ポイント差をつける
(3ラウンドの試合なのでこれは結構でかい)

・安全上のためグローブハンデ(減量失敗した選手はワンサイズ大きいグーブを着用する)を行う


というのはとてもいいルールだと思うので、他の体重別の打撃系格闘技にも参考にしてもらいたいと思います。
 

今回は最近の格闘技のリミットオーバーが頻発している件について、あくまで個人的な所感を述べさせていただきました。


よろしければご参考にしてください。


ではでは!!!


今日の日記ブログはこちらから(^^)
おじさんトレーナーの悪戦苦闘の日々
いかがでしょうかジャニーさん?(^^)
posted by てっちゃん at 00:10| ダイエット