2017年11月15日

体幹鍛えたらスポーツパフォーマンスは本当にあがるのか?

みなさんこんばんは!


今日は「体幹鍛えたらスポーツパフォーマンスは本当にあがるのか?」と言うテーマでお届けしたいと思います。


確か、何年も前にこのテーマ書いたと思うのですが、なんかひさびさに同じテーマでかいてみようと思いました(^^)


サッカーの長友選手の体幹トレーニング本が世に発表されてから、スポーツの世界はまさに体幹トレーニング全盛の時代を迎えました。


スポーツ競技のパフォーマンスをあげるのには体幹トレーニングは必須である!!


現代のスポーツトレーニングでは体幹トレーニングをやっていないやつはアホだ!!!


と言う位の勢いではないでしょうか(^^;


IMG_3300.JPG



でも・・・・本当にそうなの?


絶対自信をもって言いきれる?


何を根拠にスポーツパフォーマンスが上がるって言っているんですか?


などと、意地の悪い質問をしても、ちょっとそれらの本を見て勉強した事のあるアスリートなら、


「体幹を鍛えると、下半身が発揮した床からパワーを上半身に伝えやすくなる」


とか、


「体幹を鍛えると軸がぶれなくなる」


とか、


「腹圧が高くなるので、よりパワーが出る」


と言うような説明をする方も多いと思います。


実際、それらの事は正に正論です!!


全くその通りだと思います。
(実際にぼくもこのブログでその効用は書いています)


・・・・しかし・・・・


それらはすべて「机上の空論」とまではいわないですが、あくまでも「理論」の話です。


「現実的にはどうなのか?」


と言う所が最も大事なポイントだと思うのです。


これをですね・・・・やっばり世界中で研究している方が沢山いるんです(^^)


まず、体幹トレーニングをするといかにも効果がありそうな「ランニング」についてですが・・・


Stantonらの研究で、高校生アスリートを対象に6週間のバランスボールを用いた体幹トレーニングが、ランニングにどのような影響をもたらすのかを研究しました。


6週間のトレーニングの後、実験をしたグループの体幹の安定性は有意に向上したそうです。


ちなみに、体幹トレーニングをしなかったグループの体幹の安定性に向上は見られなかったそうです。
(あたりまえですね(^^; )


その結果・・・


・ 最大酸素摂取量

・ 60・70・80・90%負荷での酸素摂取量

・垂直方向における平均体幹角度


においては何の関連性も見られなかったそうです(^^;


もし、仮に体幹が強くなった事によって、軸が安定し、結果「楽に走れる」ようになる筈であれば、これらの数字にいい影響が出るはずなのですが、結果としては「何の関係もなかった」と言う結果が出ているようです。



別の研究もご紹介すると、


Sato&Mokhaの研究では、週に4回、やはり6週間に渡りコアトレーニングを実施し、レクリェーションレベルのランナーを研究した所・・・


コアトレーニング実施後に、床反力あるいは下半身の安定性において、有意な影響を与えなかったそうです。


床反力を有効に使う、軸を安定させる・・・んー、体幹トレーニング信者にとっては耳の痛い結果が出ていますね(^^;


では他の竸技ではどうでしょう?


Abiらの研究によると、自転車競技選手を対象に体幹の安定生、サイクリング技術、ペダルへの力の伝達の関連性を調査しました。


この結果、膝と足の関節以外からの動作は増加したそうです。


しかし、サイクリングのパフォーマンスには、やはり変化は、見られなかったそうです。


これらの結果から、体幹トレーニングを実施して体幹のパフォーマンスが上がっても、スポーツパフォーマンスの向上に大きな影響を与える・・・・


という事はあまり期待出来ないかもしれません。


ただし!


じゃあやらなくていいのか?


というと、個人的にではありますが、そうは思っていません。


僕は「トレーニングしていない能力や部位は伸びる事はない」とよくお客様にも言います。


そもそも一箇所を鍛えて、大きくパフォーマンスが上がると考えること自体、都合のいい考え方だと思います。


スポーツは、「いろいろなトレーニング」を複数やり込んで行って、やっと「少しだけ効果が現れる」と言うケースの方が多いはずです。


またそういう時に体幹部分が他に比べて弱いようだと、そこがボトルネックになって伸びるべき時にパフォーマンスが上がらないなんて事にもなりかねません。


数週間の研究レベルでは効果が出ないのはむしろ当たり前だと思い、何事も地道に実施していくことの方が大切だと思います。


ここで大事なのは、体幹トレーニングを盲信してはいけないと言う事です。


あくまでいろいろなトレーニングの一つであり、また、それは決して「それを主に行う」ようなメインのトレーニングにはないりえないと言う事は肝に命じておきましょう!


次回もこのテーマでお届けしたいと思います。


お楽しみに!


ではでは!!!!

posted by てっちゃん at 00:05| 体幹